真夏が近付いてきている探偵業界
2023年07月5日
どんな職業でも季節によって色々あると思います。
飲食店であれば、季節の食材が、その年不漁だったり、世界情勢による仕入れ物の高騰などがある事でしょう。
雨が降る時季に仕事にならない屋外での仕事の業界もあります。
そんな中、探偵業界においては、身体のキツさという面において、夏はやっかいな季節といえるでしょう。
探偵業界を知らない一般の方達は、冬の寒さを心配して下さるのですが、実は探偵にとっては、夏がとてもキツイのです。
何故かといいますと、簡単に言えば、夏の暑さに対してはエアコンなどによる冷却しか対処法が無いからです。
冬であれば、防寒着を着込んだり、携帯カイロ等を使用して暖をとれますが、夏の暑さをしのぐ為には冷房しか方法がありません。
最近であれば、建設関係者の作業服等には、服の中に送風機が仕込んであるような服も出てきたりしているようですが、探偵の場合工事関係者に変装している時でもなければ、そのような服を着る事はありません・・・
地方の探偵であれば、尾行や張り込みにおいて、ほとんどが調査車両の車の中という状況ですので、暑さをしのぐ事はある程度可能ですが、都会の探偵の場合、徒歩尾行がメインであり、立ち張りがほとんどなので、そのキツさは地方の探偵の数倍になるでしょう。
真夏の炎天下の中、アスファルトの上で同じ場所に何時間もじっとしていると考えたら、誰でもそのキツさは想像できるでしょう。
また、トイレの問題もあるので、暑いからといって、水分を多く摂取する事も出来ないので、脱水症状との闘いにもなります。
そう考えると、都会の探偵さんは若い人でないと無理なのかなとも思ってしまいます。
調査員の人員を増やして、定期的に交代していければ良いのでしょうが、そうなると調査費が莫大になってしまいますので、調査契約自体が取れないという事になり、やはり過酷な調査現場になるしかないのかということになります。
地方の探偵でも、昼間はともかく、夜間の張り込みともなれば、エンジン音を出さない為に、車のエンジンを切っておく必要がありますので、当然の事ながらエアコンは使用出来ません。
真夏の熱帯夜において、車の中でエアコン無しで、さらに蚊などの吸血虫や害虫の侵入を防ぐために、窓を閉め切っていたら、命に関わる空間に居る状態になります。
もちろん工夫して、窓を開けてそこに防虫ネットを設置するとか、電池式の扇風機を使用したり、アイスノンなどの冷却具で身体を冷やすなどの工夫はプロとしてしています。
が、やはり夏が一番キツい季節という事には変わりなく、全員とは言いませんが、探偵のほとんどが夏の仕事はあまり好きではないと思います・・・