探偵の調査料金がなぜ高いと思われるのか
2023年05月12日
探偵に気軽に調査を依頼しようとしても、その調査料金を聞くと尻込みしてしまう人も多いと思います。
もちろん、大手探偵社の超が付く高額な調査料は別格ですが、中小零細の探偵事務所においても、通常の買い物や商取引に比べて割高と思われる事が多く見受けられます。
おそらくは、商品を提供したり、構造物を建築したり、何かを修繕したりするという行為ではなく、情報を提供するという形として現れてないないものが成果物だからではないでしょうか・・・
探偵の技法は熟練した技術もありますが、その技法の中にはコロンブスの卵のような、又は手品の種明かしのような、普通なら考えもつかないような手法ですが、教えてもらえば誰でも出来るようなものが多いです。
当然、依頼人様やその他の人にその技法を教える事はしませんが、調査が終了して平然と依頼人が知り得たかった情報を提供すると、こんなものに多額の料金を払うのかと思われるのではないかと推測します。
しかしそれは長年の経験や同業者同士の横のつながり、自分自身での研鑽によって得た技術や情報源を駆使して得られるものですから、ただ同然で得てきたものを提供するのになんでこんなに料金が高いのかと言われる事は遺憾に思います。
さらにプロの情報源からの調査結果の提供だけではなく、調査員を動員した尾行や張り込み業務におきましては、正真正銘の労働力であり、調査員の日当から始まり、車両の使用や公共交通機関の交通費、それにプロの技術料や使用機器の損料等が含まれます。
こう言われてもピンとこないかもしれないので、家の庭の造成工事を工務店に頼んだとして考えてみましょう。
庭に砂利をひいたり、塀を作ったり、庭石を設置したり、植木を植えたりしたとしましょう。
作業員を一日何名にするかは工務店の判断ですが、最低でも二人か三人で行う事になるでしょう。
重量物を扱うのであれば、重機が必要となり、重機の回送費や損料が掛かってきます。
これに探偵の調査には無い材料費も掛かってきますが、これは省きます。
もちろん素人では出来ない作業ですから、技術料も込みでの見積もりとなるでしょう。
人を一日使って仕事をすれば一万円前後、技術が有る者にはそれ以上の日当を払います。
依頼人に提示する料金には、それに利益を含めた料金設定にしなければ、ただのボランティアになってしまいます。
という事で手間だけで考えて、庭の造成工事であっても数日で数十万になるのです。
と考えれば、探偵の調査料金がそれほど高額でもないと理解していただけるのではないかと思います。
このように正直に料金について言う探偵はなかなか存在しない事も付け加えておきます・・・