国が投資を推奨している時こそ投資詐欺に注意を
2023年05月2日
これまでに、あまり報道されてこなかった投資についてですが、ここ数年、特にコロナ禍の期間あたりから投資について政府までが乗り出して推奨しだしました。
おそらくは、超が付く高齢化社会になっている現在から未来にかけて、高齢者の財産や若年者の将来の資産形成について、周知させたいという思惑なのでしょう。
老後の資産二千万円問題が取り上げられたのは久しいですが、パニックになる為にこの発言は無かった事のようになっていますが、冗談で言った事ではないはずです。
二千万円の老後資金という言葉よりも、資産を増やす為にはどうすべきかという事から言い始めた方がソフトに伝わるという思惑から、投資についての報道が多くなっていったのではと推測しています。
これはコロナショックで株価が暴落した後の反発で急騰し、日経平均が三万円を突破した事により、元々株を持っていた人、又はコロナで急落した株を買った人が大儲けしたという事実がありますので、余計に投資について周知させるのに都合が良かったのでしょう。
確かに銀行に預けているだけだと、無いような銀行の利息では資産が減っていくばかりです。
しかし投資に回せば、上がれば資産は増えるので、資産運用という概念の元、増えない預貯金よりは投資という考えもアリでしょう。
ここで問題なのは、投資にはリスクがあるという事です。
投資をすれば増えるという考えは間違いではありませんが、減るという現実もある事を最初から認識していないと大きな損害を出してしまう事になります。
個別株でも投資信託でも不動産投資等でも、100%安全な投資はありません。
過去の日本のバブル崩壊で、投資で大損をしている世代が高齢者となっている今、資産を持っている高齢者が投資に手を出すかといえば、中々難しい心情なのですが、前述したようにコロナショックからの大反発による資産増大の事実が目の前にある為に、また国からの投資に関する推奨が有る為に、投資が見直されているので、興味を持つ方が増えています。
もちろんこれは間違いではありませんが、これに便乗した投資詐欺も増えてくるので大きな注意が必要です。
特に判断力が低下している高齢者においては、家族が見守っておかなければなりません。
これからは投資詐欺も増えてくる事でしょう。
投資話が家に舞い込んできたら、それは詐欺ではないのかという考えを最初に持つ事がとても大事です。
国は投資を推奨はしていますが、それは自分でリスクまで考えて上手に行って下さいと言っているのであって、第三者から勧められる投資話に乗れと言っているのではありません。
ご注意下さい。