全員警察官の不倫劇
2022年06月12日
妻の不倫を疑った警部が、妻を尾行し、不倫相手と思われる男の車のナンバーを特定して、警察内部の照会情報により車の所有者を判明させ、その後の調査は探偵に依頼したという事案があり、三人の関係が判明すると、ビックリするような間柄だったという報道がありました。
警部の妻は、同じ警察官の巡査長で、その不倫相手も警察官で警部補だったという笑えない話です。
不倫・浮気・不貞行為は刑法には触れませんから刑事罰はありません。
しかし、民事上の不法行為ではある為、警察官が行っていい事ではなく、また公務員としてもやるべき行為ではないのは当たり前です。
なぜなら、公序良俗に反する行為をしてはいけないという規定があるからです。
とはいえ、それによって即座にクビになるという事はないのですが、警察官であると中々そうもいかないかもしれません。
今回のケースでは、不倫をしていた警部の妻である巡査長とその不倫相手の男性警部補は刑法には触れていませんが、公務員規定には抵触するのかなと思います。
また、正当な捜査ではないのに、妻の不倫相手の車のナンバーから情報を違法に得てしまった警部は刑法に触れると思われます。
この後、どのような結果になるかは分かりませんが、現状では警務部長注意という処分になっているそうです。
警察官が違法行為をした場合、最悪逮捕ですが、軽微な場合は懲戒処分とした後、依願退職というのが多い流れです。
法的にいえば、不倫は刑法には触れない為、不倫をしていた二人の警察官は注意処分で済むかもしれませんが、正当な捜査ではないのに警察の情報を抜いてしまった警部はどうなってしまうのかが焦点になると思います。
人情的には、同じ警察機関の者に奥さんを寝取られた警部が可哀そうと思いますが、法に携わる者としてはやり方が強引だったような気がします。
冷静さを欠いてしまったのかもしれませんし、民間の者との不倫ならともかく、同業の警察官との不倫なので、激高してしまったのかもしれません。
同情はしますが、最初から探偵に依頼していれば、自分が違法行為をしてしまう事は無かったことでしょう。
このように、本来は法を取り締まるべき警察官でも、いざ自分がトラブルに巻き込まれてしまえば、理性を失ってしまうのです。
なので、一般人が配偶者の不倫にうろたえてしまうのは仕方がないかもしれませんが、中にはとても冷静に探偵に依頼されてくる方もいらっしゃいます。
つまりは、法に携わる人でもそうでなくても、感情に左右されたり、その人の性格にもよるといえます。
今回の事例を知った人で、配偶者の不倫に悩まされているのであれば、頼るのは探偵だという事がよく分かったのではないでしょうか。
自己調査には色々な落とし穴があります。
気を付けましょう・・・