様々な調査法
2021年12月28日
探偵をしていると、探偵って「知恵と工夫」なんだな~とつくづく思います。
自分自身で編み出したものも多数ありますが、他社のやり方もとても勉強になり、自社に取り入れる事もこれまでに多数ありました。
もちろん、一般には話さない、話せない手法もいっぱいあります。
ただ、探偵だから、特別な事をしているのではなく、日常で気が付く事を実践しているだけの技法がほとんどです。
それを気付くか気付かないかだけの話なのです。
コロンブスの卵の話が本当かどうかは置いといて、あのように、これまでは知らなかった事、これまでの基本的なやり方とは違う事を考えて、新たな知恵を使っていくのが探偵なんだなぁと思い返します。
そういう意味では、探偵同士のつながりはとても大事ではないかと思うのですが、懐の浅い探偵ばかりで、中々自分の技法を明かす探偵はいません。
それはそれで、別にいいと思います。
武術家で例えれば、自分の必殺技を他の流派に教えて、自分がやられてしまうようなものですから。
ただ、彼のブルースリーは、自分自身の技だけでなく、他から学んだ技を取り入れ、さらにはそれを公にしていったそうです。
それに対して、個々の流派の者たちは、もの凄い抗議をしたそうです。
確かに、ろくでもない流派に、自分達の秘伝の技を流伝されてしまっては、それはそれで困る事でしょう。
探偵に置き換えれば、素人でも出来るような事だけれども、それを編み出すか、又は同業者で秘伝としておくべき事を公にされてしまっては、おまんまの食い上げになってしまうという事と言えるでしょう。
しかし、実際の現場はそんな甘いものではありません。
理屈だけ知ったところで、それを実践出来るかどうかといえば、そんな甘い世界ではないのです。
素人が、探偵の秘密の技法を教わった所で、やってみてもすぐに身になるものではなく、逆に失敗してしまう事でしょう。
探偵の一番の失敗と言えば、調査が調査対象者にバレてしまう事です。
素人が、探偵ごっこをして、失敗してしまうほとんんどが、調査バレてしまう事です。
となれば、一般人に探偵の技法が伝わってしまった所で、すぐにそれがプロ同様に出来るかと言えば、それは無理という事になります。
生きるか死ぬかの武術界とは探偵業界は違うので、別に技法の研鑽をする意味で、同業者同士で技法の交流をするのは良い事だと思います。
現実に、当社と付き合いのある探偵社とはそのような関係です。
それが出来ない探偵は、何か勘違いしているような気がします。