探偵の技法は・・・
2021年12月30日
前回、探偵同士のスキルについての情報交換について話しました。
今回は、探偵のスキルについて、一般人がそれを知ったらどうなるかについてお話します。
探偵が調査をするに当たって、使っている技術は、前回もお話しした通り、知ったらなんだそんな簡単な事なのかというようなものが多々あります。
ただ、それを知るか知らないかだけの話であり、そういう知恵と工夫を常に研鑽しているのが探偵なのです。
だから、知れば、そんな簡単な事と思うかも知れませんが、知る事すら出来ないのが一般人なのです。
その一般人が、探偵の生の技法を知って、探偵ごっこをしてしまったらどうなるでしょうか?
そこそこ才能がある人なら、なんとかなるかもしれません。
しかし、ずぶの素人が探偵の真似事をしたらどうなるでしょうか?
ほとんどの場合、あっという間に調査対象者に見つかってしまい、調査がバレてしまいます。
調査がバレるという事は、二度と調査が出来なくなる可能性があるという事です。
これは探偵が一番危ぶむ事であり、一番気を付けている事です。
なぜかと言うと、調査がバレた時点で、対象者の警戒度が爆上がりするからです。
対象者が警戒したら、周りに居る者全てが、調査員かもしれないと考え、探偵以上の警戒心を発揮してしまいます。
こうなると、スタンダードな調査では調査は不可能になり、大掛かりな調査体制を作るしかなくなります。
そうなれば、人員から機材までのセット数が何倍にもなってしまいますので、莫大な調査費が発生してしまいます。
自分で調査をせずに、最初からプロの探偵を頼んでいれば、こういった事態にはならなかったであろうものを、探偵の技法を知ってしまったばっかりに、素人の動きでバレてしまい、始末に負えない事態になるのです。
なので、プロの最新の技法をプロ同士で語り合うのはとても良い事なのですが、一般人に知らせるのはどうかという事になります。
ただ、ネットや市販の本などで売っていたり、公表されているような探偵の技法は、一昔前の技法だったり、現在では使えないような技術だったりします。
そういった不利益な情報をネットや市販本で一般人に自分を利する為に販売している探偵、又は元探偵、さらにその関係者についてはいかがなものかと思います。
これまでに、自分で調査をしてしまって、それがバレてしまった後に調査依頼をされてくる依頼人がおりましたが、その後の調査が困難を極めたのは当然の結果でした。
なので、探偵の技法は、プロ同士で話し合うものであり、素人には教えない方が無難なのです。