大谷選手と通訳の間の窃盗事件で分かる、無い所からは取らない現実
2024年04月14日
世界一の野球選手と言っても過言ではない大谷翔平選手がその通訳から何十億という金を盗まれ、それを資金とした違法賭博をしていたという事件について連日のように報道がなされています。
現在のネット決済を悪用した手法で、大谷選手の口座から金を盗み出して違法賭博の胴元へ送金していたようですが、その手口が解明されてない時期において、そんな事は不可能だと言い、大谷選手が嘘をついており、一緒になって違法賭博に絡んでいたという持論を述べているコメンテーターが散見されました。
確かに、コメンテーターのこいつらが疑義を持つのは理解出来ますが、事がハッキリしないうちに、大谷選手に疑惑を持ってコメントするのは不快極まりない事だと思います。
特に酒を飲みながらヘラヘラ笑って、動画をネットにあげていた奴は土下座して謝るべきでしょう。
連邦検事による会見で、大谷選手は被害者であると強く声明したいという検事のコメントにより、大谷選手の会見の内容が全て真実であった事が証明され、その後数々の信じられない大谷選手の元通訳の悪質な手口が明らかになるにつれて、声高に語っていたコメンテーター達は手のひらを返したようになりました。
ある者は、自分のメジャーリーガーとしてのキャリアを失いたくないが為に、通訳をいけにえにして、保身を計った等と言うふざけたコメントをしていた者までいました。
このような無責任な発言をしていたコメンテーターはきちんと謝罪してほしいものです。
それはそれとして、手口や盗んだ金額の全容が見えてきたら、七億位と言われていたのが二十数億以上という破格の窃盗事件という事が明るみになり、これまた驚愕の事実が判明しました。
はっきり言って、これを大谷選手に戻すのは至難の業でしょう。
元通訳には保釈金を払うほどの資金も残っていない状態のようですから、大袈裟に言えば「無一文」の状態と言えるでしょう。
もちろんそれは大袈裟な話であり、最低限の生活や弁護士に払う手付金等は持っていると思われます。
しかし、大谷選手から奪った金を返せる資産はほぼゼロと言っていい状態であるのは間違いないので、返済する事は限りなく難しいと言えるでしょう。
法律の専門家もそう言っているようです。
これは日本でもアメリカでも同じでしょうが、無い所からは取り返せないというのが現実だからです。
大谷選手の今回の事件はスケールが違う大きな窃盗事件ですが、このような大金を奪われた、又は借りて置いて逃げたという事案ではなく、もっと小さな案件においても、無い所からは取れないのです。
よく探偵の所へ、貸した金を返さずに逃げられたから人探しをしてほしいという相談が入りますが、ほぼほぼ依頼は断っています。
何故かと言うと、債務者を見つけたとして、貸した金は高確率で戻ってこないからです。
借りた金を返さずに逃げてしまうような人間は、返せる金を持っていない事がほとんどです。
となれば、探偵を使って探し当てたとして調査費用がさらに掛かるだけで、さらに余計な金が出ていくだけです。
なので、人を見たら泥棒と思えではないですが、自分の資産は自分できちんと守っていかなければならないという教訓を大谷選手が大きな損失を持って教えてくれたと思いましょう。
野球に専念するあまりに、自分の銀行口座の確認すらしていなかったというのは、被害者ではありますが、大谷選手の社会人としての危機管理は足りなかったと言わざるを得ません。
普通に考えて、二十数億円という金額は、並の者が一生稼ぐ金額の何十倍にもあたります。
それが悪人に盗まれて、取り戻す事が出来ないという現実はなんともいえない不条理を感じます。