探偵を勘違いされている方がいらっしゃいます
2024年04月16日
探偵事務所への電話相談には、様々なものがありますが、探偵というものを勘違いして相談される方が存在しており、困惑する事が多々あります。
まず、探偵とはなんぞやと言えば、現実の探偵とは、尾行や張り込み、聞き込みを主とした業務を行う仕事であり、それ以外は付随した業務となります。
なので、調査項目として言えば、行動調査が主な業務となり、これが業務の八割以上になる業者がほとんどといえます。
少数派で言えば、身上調査を専門に行っている所もありますが、これは聞き込みやその他の情報源から調べる手法と実際に調査対象の行動を調査して実態を明らかにしますので、やはり尾行や聞き込みは切っても切れないものとなります。
盗聴器発見などの業務を探偵が行っている場合もありますが、こういった業務は主となるものではなく、盗聴器発見の専門業者の方がプロだと言えるでしょう。
という事で、探偵は調べて欲しい事柄の依頼を受けて、基本的には現場に出て調査を行う人という事になります。
この現実に対し、探偵は何でも知っていると勘違いしている方がいらっしゃるので、困る事があります。
こんな事も知らないで探偵をやっているのか?等という方がおりますが、一般常識なら言われても仕方がありませんが、探偵がこの世の全てを知っているはずもなく、何でも知っているなら調査する必要がありません。
具体的に言えば、どこそこの地域のアパートの家賃相場を電話でいきなり聞いてきたり、対象者の名前と住所を告げてきて、そこから逃げたので現在の場所を今すぐ教えろだの、調査をする気も無いのに、近隣住民とのトラブルの愚痴を延々と喋り、どうすれば解決できるかと聞いてきて、探偵をカウンセラー扱いする人等がいます。
アパートの家賃相場なら、不動産業者にでも聞いた方が早いし、名前と住所を提供して頂ければ、失踪先の調査は可能ですが、状況によって難易度があるので、しかも今すぐ教えろと言われて教えられる探偵はいません。
もちろん探偵にはデータベースがありますから、そのデータ内に存在する人であれば何人かは特定出来る場合もありますが、世の中には同姓同名の人がたくさんいますので、今すぐ特定しろと言われても無理です。
また、探偵はボランティア活動をしているわけではありませんので、人生相談をされたり、トラブルの解決法を聞いてこられても、単なる営業妨害の電話でしかありません。
トラブルを解決する為に探偵に何らかの業務を依頼する前提での相談なら分かりますが、依頼する気も無いのに、しかもフリーダイヤルだった場合は、探偵側が電話料金を払う事になりますので、赤字どころの話ではなくなります。