見ず知らずの人に儲ける話をしてくれる善人は存在しない
2024年03月13日
今ではネットの広告等が主流となっている儲け話の詐欺行為ですが、昔は突然の訪問や街中のキャッチまであって、今思えば昔は凄い時代だったなぁとしみじみ思います。
会社の事務所のドアは、大企業でもなければ、カギは開いており、出入り業者でなくても、勝手に入ってこれる中小企業が大多数でしょう。
朝や午前中の忙しい時期は避け、午後の夕方から仕事終わりの五時半過ぎ位を狙って、飛び込みの営業に来る詐欺師が多かった記憶があります。
先物取引等の投資話や電話や電気代の料金値下げの契約変更、太陽光パネルでの売電の営業等も数年前までよく来ていました。
事業所での契約なら大口が取れるという思惑なのかもしれませんが、引っ掛かるような企業は本業もいずれ落ちぶれていく事でしょう。
NTTと提携していたり、大手電力会社と提携して、新しい回線の電話や新電力の会社が、自分の所に移って欲しいと言う意味で営業に来るのは理解できます。
しかし、よくよく調べてみると、電話料金が安くなったのは最初だけだとか、電気料金についても、供給元、例えばロシアのガスが入ってこなくなった場合など、新電力の場合はモロに影響を受け、安くなるどころか何十倍もの電気料金の請求が来てしまい、大慌てになったという話も聞きました。
結局、美味い話には裏があるものであり、それの最もたるものが投資話です。
投資話で、ある程度信用がおけるのはファンドと言われる投資信託の運用者に投資をしてみるというものがあります。
ただし、有名どころの運用者を選ばないと、詐欺同然に損をさせられてしまうので、注意が必要です。
有名どころの名前の人だとしても、100%利益を出せるわけではなく、どんな投資にもリスクがつきものなのが間違いありません。
昔、天井知らずに株価が上がっていったライブドア等は毎日のように社長がテレビに出てきて、時代の寵児のように扱われ、ライブドア株を持っていた人たちは、どんどん増える含み益に狂騒状態になっていたのを見た覚えがあります。
その後、社長は逮捕され、株価は大暴落、株主たちは大きな損害を被ったのは誰もが知るところです。
このように、超が付くほどにメディアに出ている者ですら、その裏の営業形態が信用出来なかったのですから、聞いた事も無い投資話に乗ってしまうのは金を失うだけと心得る事が大事だといえます。
こんな儲かる話がありますよ、今だけ教えます、あと何人で締め切られます、明日までが期限なので早めに決心して等と言われたらそれは間違いなく詐欺と思ってください。
そんなに儲かるなら自分で儲けたらいいのでは?と聞くと、必ず、我々は自分の商品に投資が出来ない決まりがあるのですとか言ってきて、何親等までの親戚ですら勧められないとも言ってきます。
で、見ず知らずの人に僅かな手数料だけを貰い大儲けしてもらおうという事なのかと聞くとそうですと・・・
しかしですね、この手数料を何人から貰えばあなたの会社は利益が出せるのか?あと数人で締め切りだとか、今だけの儲け話だとか言わずにもっとどんどん大勢に勧誘した方が儲かるのでは?と理詰めで追及していくと、ではご興味が無かったという事ですね、他を当たります等と言ってすごすご帰っていったのを何度も見ました。
もっと巧妙なのになると、最初の二か月位は配当金が現実に入ってくるという投資詐欺があります。
それで喜んでいると、三か月目からは配当が入らず、投資会社にも連絡が付かなくなり、ここで初めて詐欺だと気付くという・・・
投資では無くても、昔から突然来る押し売り、健康器具や健康布団の訪問販売、さお竹売り、屋根の修理やシロアリ駆除の詐欺は今でも残っていると聞きます。
懲りない奴らだとは思いますが、それはそれに引っ掛かる人が今でもいるから存在していられるのです。
気を付けましょう。