浮気調査で意外な事実が判明する事もある

2024年02月15日

浮気調査をしたら、必ず浮気の現場に立ち会う事になるというわけではありません。
もちろん、調査した日に対象者が浮気をしていないというケースもありますが、実際には浮気自体が元々無かったという事実が出てくる場合があります。
配偶者の様子が変だと、すぐに浮気を疑う人がこの世には相当数存在します。
特に女性は、女の勘とか言って、浮気を発見するのが男よりも上手いという事になっていますが、常に疑っていれば、勘でもなんでもないと言えるでしょう。
以前、ある知り合いの探偵さんから聞いた話ですが、浮気調査の依頼を受けて調査をしてみたら、何日尾行しても浮気をしていないという事実が判明したそうです。
では、浮気をしていると疑われている時間に、対象者である男性は何をしていたかといいますと、仕事が終わってもすぐに家に帰らずに、家の近所にある公園のベンチで時間を潰していたとの事。
調査結果としては、公園の近くにあるコンビニで缶ビールとつまみを買って、公園のベンチで一人で飲んで、夜の11時近くまでボーっとしている毎日という事が判明しました。
数日間の調査で、しかも依頼人から指定された日時での調査ですから、依頼人の配偶者への浮気の疑惑は全くの勘違いだったという事になります。
それでは、何故、依頼人の旦那さんは家に帰りたがらないようになっているのかという疑問が依頼人にはわいたのでしょう。
それも調べられないかという話になり、探偵側としては、依頼人の心の中までは知りようがありませんが、偶然を装って旦那さんに近付き、世間話をしながら聞き出すという工作は可能だと伝えると、やってほしいという話になり、旦那さんの真意を聞き出すという調査が追加されたそうです。
調査員は、自分も缶ビールを買って、何日か対象者が座っている公園のベンチの近くで同じように酒を飲み、適度な時間で立ち去るという芝居を繰り返し、数度目に、いつもここで飲んでいますねと声をかけ、家の愚痴をこぼすサラリーマンを演じて、対象者とおしゃべりを始めました。
対象者はいつも一人だったので、話し相手が出来たのが嬉しかったのでしょう。
色々とプライベートの事を話し始めたのそうです。
すると、彼には子供が出来なかったそうで、それを奥さんに咎められる人生だったと言うのです。
検査をしたら自分が不妊症だったらしく、原因が自分だったとの事でした。
子供が出来ていれば、もっと明るい人生だったのではないかと思うと、家に帰りたくなくなると言い出しました。
これで旦那さんの行動の理由は判明し、依頼人に録音した音声を提示し、これが家になかなか帰ってこない原因だと報告したそうです。
このように、浮気の疑いを持ったとしても、対象者は浮気をしておらず、想定外の調査結果が出る事があります。
なので、調査はしてみないと何とも言えないというのが探偵のスタンスですが、本来の事実が判明する事によって、その後の人生に明るい変化が出る事もあるので、調査はする価値はあります。