ゼロゼロ融資での倒産が増加中とのニュース
2024年01月17日
コロナが蔓延中の時期に、経営難の中小企業向けに利息ゼロの融資が始まり、借りた企業は多くあると思います。
この融資については、利息はゼロですが、もちろん返済は求められます。
通常は借金をすれば、親しい個人間でもなければ利息が発生しますし、金融機関であれば尚の事利息は当たり前の事ですが、コロナ禍でのゼロ融資は借りた分だけ返せば良いという事で、多くが飛びついたのでしょう。
しかし借りた分は返さなければなりませんので、返済期日が来れば返済請求が当然のごとく来ることになります。
返済時期においても事業が立ち直っていない場合、どうにもならない場合は倒産、廃業となる事もあるでしょう。
このゼロ融資の返済が不可能になって破産になり、不良債権化したものが多くなるという現象が昨年から起き始めています。
利息ゼロが返せない状況であれば、通常の利息付きの借り入れの審査が通るはずもなく、さらなる借金をして立て直すという方法が出来なければ、もはや破産しか残されていません。
コロナがパンデミックになり、外出する人が居なくなるような酷い時期においては、当社でも問合せの電話すら鳴らなくなり、全く仕事が無いという状況になりました。
融資ではなく支援金の話が出た時は、申請して支援金を頂き、なんとか持ちこたえ、融資を申請する事はしませんでした。
探偵の営業は宣伝広告によるものですから、それにかける広告費をゼロにして、ホームページでのみの宣伝とし、外に出る経費を最小にして半ば休業状態にし、昨年まで乗り越えてきました。
しかし、昨年の異常気象による洪水が営業地域で発生し、当社の事務所も床上浸水の被害に遭遇し、仕事用の器材が泥水に浸かって廃棄処分となるという災害を被りました。
コロナも収まってきて、感染症としてはインフルエンザと同じランクに落とされ、通常の生活に戻りつつあり、ここからという時に気象災害に被災するとは何たる不運と嘆きました。
ここでさらに返済しなければならない債務があったらと思うとぞっとします。
ゼロ融資という言葉に釣られて借りてなくて良かったと痛切に思っております。
同業者においては、借りた事によって窮地に陥っている方も居ると聞いておりますし、既に廃業された所もあるようです。
他業種においては小ぶりの飲食店等の閉店があちこちで見られ、コロナでの経営不振とゼロ融資の返済によるものなのだろうかと推測しています。
今年こそは明るい日常が戻ってきて欲しいと願った元日には北陸での大震災・・・
一月からこれでは今年はどうなってしまうのか心配でなりません。