実用性重視の探偵稼業なのです
2023年08月18日
探偵の使用する器材や車両、服装等はほとんどが実用性が最優先されます。
調査現場において、どれが一番優位な道具なのかが問われ、どんどん消去法で削除され、最優先されたものを使用する感じとなります。
例えば、器材においては、より小さく、より目立たず、夜間でも使用できるもので寒暖にも耐えられるものを取り入れます。
ビデオカメラであれば、色は黒、サイズはなるべく小さいものを選び、モニターを開かなくても撮影できるファインダーが付いているのが最適です。
ビデオカメラが白や青、赤などの目立つものであれば、撮影している事を察知されてしまう恐れがあるので、なるべく黒を選ぶのが基本でしょう。
そして手の平サイズと呼ばれるような小さいものであれば尚良いですし、モニターを使用せずとも撮影出来るファインダーが付いていると最高です。
最近ではファインダー付きのビデオカメラが少なくなっているので探偵には困った状況ですが、そこは色々と工夫してやり過ごしています。
服装についても、現場調査の時にはなるべく目立たない色やデザインのものを選び、周りの景色と同化してしまうほどのものを選ぶのが最適です。
なので必然的に地味な色になり、グレーや黒が色としては選ばれます。
ただ、探偵あるあるですが、日中においては黒は逆に目立ってしまう事があり、日中はいわゆる灰色と呼ばれるグレーの服が重宝されます。
灰色は壁の色に近く、道もアスファルトやコンクリートの舗装においても、グレーと言って良い色なので、同化できるからです。
そして調査用の車両ですが、これも服装と同じで、色は地味な色でなければなりません。
黒やグレー、白などは車の色としては多い色なので、探偵が好んで選びます。
車種としましては、やはり販売台数の多い大衆車を選ぶのはもちろんで、ワゴン車やミニバン等を好む傾向にあります。
最近ではSUVも探偵の使用する車になってきていますが、ゴリゴリの四輪駆動車は逆に目立つのであまり使用しません。
セダンも昔は使用する探偵が結構いましたが、最近では少数派といえるでしょう。
ワゴンやミニバン、SUVはトランクと室内が一体化しているので、トランクに潜む事が可能であり、後部のシートを倒せば色々な使用法があるからです。
そして何と言っても便利なのが、巷に溢れている軽自動車のワンボックスのバンです。
建設関係やその他の業務用の商用車として、目にしない日は無いくらいに世にあふれている車ですが、ただ単に目立たないというだけではありません。
車自体は小さいサイズとはいえ、収納スペースは広く、また安い車なので、室内に鉄板がむき出しになっており、そこに強力な磁石を使用して色々な調査器具を取り付ける事が可能で、通常の乗用車では不可能な便利な使用法が出来るのです。
詳しい使用法は割愛しますが、住宅地の一角に居ても目立たず、場所も取らず、窓には黒い布を磁石で取り付ければ車内に調査員が潜んでいる事も悟られず、便利この上ない車両といえます。
軽のワンボックスバンの調査用車両としての実用性を知らずして、年季の入った探偵とは言えないと思います・・・