人探しの限界を説明しても理解されない人が居る
2023年07月12日
多様な原因で行方知れずになった人を探してほしいという相談が探偵には入ります。
行方調査は探偵業務の代表的なものですから、探偵に依頼が入るのは当たり前ですが、行方調査には物理的な限界があります。
行方調査のケースは色々で、例えば借金を踏み倒して逃げているとか、突然に理由も無く失踪してしまったとか、誰かに拉致されてしまった、又は交際している異性と別れる為に何も告げずに居なくなったなどがあります。
その他にも様々な理由で行方をくらませているケースがあります。
どんな調査でもそうなのですが、調査の難易度はピンからキリまでありまして、簡単なものであれば短期間で容易に判明します。
しかし難易度の高いものは、調査に時間が掛かり調査費用も莫大になり、結果も出せないというものもあります。
長年探偵をしていると、相談を受けた時点で調査自体をしないでおいた方が良いという案件かどうかが判断できます。
行方調査においては、多額の借金を踏み倒して夜逃げしたような場合、身を隠している場所において、自分の本名を名乗って生活していない事も考えられます。
本名を名乗っていたとしても、住民票の移転をせず、住所不定のような形で、健康保険や年金関係も支払わず、銀行預金も作らずに現金だけの取引をし、もちろんクレジットカードは作れるはずもないので、持っていないはずです。
さらに運転免許証があったとしても更新していなかったりして、完全なる世捨て人として生きているのが夜逃げをした人の末路です。
このような生活を五年以上、又は十年以上我慢すれば、借金の時効が成立しますので、それを狙っている可能性があります。
時効が成立すれば、通常の社会生活に戻すはずですから、所在を見つけるのは簡単ですが、時効までの期間に世捨て人をされている場合はかなり困難になります。
これらの現実は調査契約をするに当たって、重要事項となりますから、説明をした上で調査をすべきかどうかの判断を依頼人様にしていただく事になります。
しかし手掛かりがほとんど無いという案件の場合、長期の調査となる可能性と莫大な調査費が掛かる為に、費用対効果を考慮した場合、貸金よりも調査費の方が高くなってしまう可能性があります。
そのリスクを考慮した上で依頼は検討して下さいとお伝えしているのですが、探偵ならどんな条件でも結果を出せると勘違いされている方が存在し、それなら他所に頼むわと捨て台詞を吐いて電話を切る方もいらっしゃいます。
無駄な出費や費用に能わない結果では意味がないという事を好意でお伝えしているのですが、それが理解できない人がいるのでしょう・・・
他所に頼むのは結構ですが、どんな条件の調査でもホイホイ受件してしまう悪徳探偵に引っ掛かって大切な財産をさらに無くされたのでは目も当てられないですね。