スタンドプレーに過ぎる者には注意を
2023年04月23日
スタンドプレーとは、簡単に言えば、自分を強く印象付ける派手な振る舞いといえるでしょう。
これは諸刃の剣の行いであり、本当の実力者がこれを行うのであればなんの問題もありません。
さらに裏が無ければですが・・・
しかし、たいした実力もないのに、自分をアピールする能力にだけ長けていて、それに惑わされる上の立場の者がいるような組織であったら、その一党はガタガタと崩れ去るでしょう。
この辺りはバランスの問題で、上に立つ者の人を見る目の有無にも関わってきますので、中々難しいところです。
本来、実力はあるのに、それを表に出せない性格で能力を開花できない者、ろくな能力もないのに実力があるように見せかけ、媚び諂って上へ上って行く者、これがまかり通ってしまう世の中では没落の一途でしょう。
それの真逆をいくのが、戦国の世を治めた豊臣秀吉ではないでしょうか。
彼は生まれ持った特異な能力を全開にし、それこそスタンドプレーの限りを尽くして出世していった日本においては最大の能力者といえるのではないでしょうか。
それは自他共に認める才能があったから可能であった事であり、でなければ最底辺の出自から天下人にまでなれるはずがありません。
よく現代においても、出世の話になれば秀吉の人生を例える方がいらっしゃいますが、日本一の天才を例に出しても何の効果もありません。
秀吉並みかそれ以上の人が、秀吉を目指せというのであれば説得力がありますが、凡人が凡人に説教した所でどうにもなりません。
天下人になるような人は天才なのです。
誰から何か言われてなれるものではないのです。
これを間違えて自分も天下を取れるなどと勘違いしてスタンドプレーを始める迷惑な者が存在しています。
現代においては、メディアに出ている者によく見受けられます。
東大に出た者に何人か居るように思えますね。
これは能力はあるのにその能力を欲に使ってしまって落ちぶれるという例です。
能力が無いのにスタンドプレーをするのも害悪ですが、能力があるのに使い方を間違う者も居てそれも同じように害悪となるという事です。
過去を見れば、IT業界の寵児と言われた者が犯罪すれすれの経営をし、最後には逮捕されたというものがありますし、男女を問わず国際政治学者等という分野に身を置き、それこそスタンドプレーで社会的地位を確立していった者が自分の欲望に負けて落ちぶれていっている事実があります。
能力がある人は普通に実務をこなしていけば、認められるものです。
自分から他人に無理に認めさせなくても実力が有れば他人が認めてくれるはずです。
ただあまりにもコミュニケーション能力が劣っている人の場合は別ですが・・・