生理現象をどれだけ抑えられるかが探偵の資質
2023年03月17日
探偵にとってのトイレの問題、これは調査中の探偵にとって重要な課題です。
小便も大便も人間の生理現象ですから、排せつを我慢しているのは、ある意味地獄の苦しみとなりますし、身体を壊してしまいます。
しかし、トイレに行きたくなったからといって、張り込み場所を離れる事は出来ませんし、尾行中に離脱する事も出来ません。
では、プロの探偵はどうしているのかといいますと、なるべくトイレに行きたくならないように調査当日の以前から調整しています。
もちろんプロ意識の高い探偵に限る発想であり、適当に調査をしている素人同然の探偵や悪徳探偵はこのような発想はありません。
調査直前に腹ごしらえと豚骨ラーメンを食べたばっかりに下痢になり、調査が台無しになったというへっぽこ探偵の話を聞いた事が有ります。
また、張り込みと言えばテレビの刑事ドラマで出てくるアンパンと牛乳ですが、牛乳は腹を壊す代名詞ですから、こんなものを張り込中に飲むのは自殺行為となります。
なので、水分の補給は最低限にして小便の回数を極力減らし、大便がしたくならないように調査前は絶食したりする事が常になります。
もちろん探偵社によって考え方は違いますから、ここまでしている探偵社は少数かもしれません。
しかし、トイレ事情を考慮し、交代要員を確保する為に調査員の数を増やすとなると、調査料金にも反映されてしまいますので、調査費はかなり高額になります。
なので中小零細の探偵社は二人一組か一人でも調査可能な案件においては、生理現象を抑えてまで調査員を減らし、調査費を安価にする努力をしているのです。
正直に言って、環境の良い調査現場の場合、調査員は一人で対応出来るケースがほとんどです。
それが実情なのに、何人も調査員を動員すると言って調査費を跳ね上げているのが探偵業界の悪いところです。
現代のハイテク機器を駆使した調査法においては、二昔前のようなローテクな調査法は時代錯誤であり、物理的に一人では不可能な調査現場以外は一人の調査員で十分な結果を得られるのが実情です。
なので、2~3日で百万円などの調査見積もりが出てくるような探偵社には、いったい何人で調査するのか聞いてみましょう。
おそらくは、一式いくらみたいな大雑把な見積書が提示されているでしょうから・・・
調査を万全にする為に4人だの5人だの調査員を配置しますと言うかもしれませんが、はっきりいってよっぽどの困難な調査現場でなければ、調査員はそんな人数にはなりません。
もちろん、このブログのタイトルを無視したような、いつでもトイレに行けるような交代要員が何人も控えているような布陣にすれば、大人数の調査員になります。
しかし、一件の調査費に何百万も出せる依頼人様はそうそう存在しませんので、安価な調査費にする為には、生理現象を我慢してまで調査員を減らす努力をしているのが末端の探偵事務所なのです。