証拠を完璧に揃えるまでは不利になる行動を控える
2023年02月7日
浮気調査において、不貞行為の証拠を必要な分だけとらえるまでは、気持ちを抑えて行動するように依頼人様にはお願いしております。
浮気の疑念が出る前の状態を思い起こし、平然としていなければならないのはもちろんのこと、まだ調査の途中なのに配偶者を問い詰めたりするのはもってのほかです。
過去のある依頼人様は、調査中であるにもかかわらず、配偶者の職場に乗り込み、配偶者の上司に同僚との不倫がある事を告げ、懲戒処分を求めるという暴挙に出てしまいました。
まぁ暴挙と言うのは言い過ぎかもしれませんが、やるなら証拠が揃ってからにしてほしいというのが探偵としての本音です。
この配偶者と職場の同僚の不倫というのは、学校の教師同士、それも体育教師同士の不倫だったのです。
依頼人様が、配偶者のスマホの通信アプリにおいて、体育教官室でいちゃついているような内容の文章を見付けたのが不倫の疑いを持つ発端で、さらには学校外でも会っているような文面があったので、学校には侵入出来ませんから、外部で不倫している所をとらえるという調査計画でした。
一度は会っている所をとらえましたが、ホテル等には行かず、抱き合ったりしている所だけとらえたので、何度か調査をすれば証拠は得られるだろうという状況でした。
この証拠だけでは不貞行為とは認められないのですが、不貞行為をしていると推認できるものではあります。
しかし証拠として通用するかといえば不貞行為としての証拠とはならない行為ですので、継続して調査をし、言い逃れの出来ない確たる証拠をつかむ必要がありました。
依頼人様にとっては、これだけで十分と思ってしまったのか、怒りが収まらなかったのかは知りませんが、前述したように配偶者の職場である学校に乗り込み、教頭先生に事のあらましを告発してしまいました。
自分の夫が学校に乗り込んできたと知った配偶者は、面談している教頭と夫の部屋に来て、何をしているんだと絶叫し、パニックになったそうです。
しかし、不倫なんかしていないと主張し、証拠を出してみろと夫に言ったそうでしたが、同じ学校に勤務している教師同士で、しかも両方が既婚者であるという現実から、不貞行為とは認められないとしても、不適切な行為とは認定され、新年度からは別々の学校に移動となったそうです。
ここまでは良いのですが、この後依頼人様は離婚を進めるにおいては法に基づいた裁定を考えなければならないのですが、教師としての不適切な行為ではあったとしても、不貞行為をしたという証拠が取れたわけではありませんので、調停などで不利になってしまったようです。
さらに勤務中の職場に乗り込んできたという行為によって精神を病んでしまったという配偶者の訴えから、さらに不利になる事に・・・
この依頼人様には、調査契約時に対象者の画像やその他のデータを求めたのですが、見たくも無いので全ての画像を消してしまったと言われました。
この時点で、大丈夫か?と思ったのですが、案の定我慢が出来ずに・・・
浮気調査中に我慢をしているのは精神的にキツイのは良く分かりますが、ここで我慢しないと自分が不利益になるという事を理解した頂きたかったという過去の案件でした。