探偵の運転や歩行は普通ではない
2023年01月5日
探偵が業務で行っている車の運転法や歩行技術は、一般の人からみたら、迷惑であったり、何をしているのだこの人はと思われて、変人に見えるかもしれません。
車においては、信号待ちをしていたとして、青信号になるまでウインカーを出さずにいる事があります。
目の前にいる調査対象者の車両が左にウインカーを出していて、探偵もそれに合わせて左にウインカーを出していたら、はたしてどうなるでしょうか?
勘のいい対象者であれば、自分と同じ方向に付いてくると思う事でしょう。
少しでも感付かれないように行動しながら調査するのが探偵ですので、仕方がない行為となります。
以前、ある年長者を助手席に乗せて運転していた時に、信号待ちしていた車両がウインカーを出さずに停車していた為、こういうモラルに反したドライバーは困るなと言われ、閉口した事があります。
もしかしたら、探偵が調査中だからかもしれないので、そう怒らないで下さいと言いそうになりましたが、やめておきました。
この世の闇に生きているような稼業ですから、一般人に説明した所でどうにかなるものでもないので・・・
また徒歩尾行においても、探偵の動きは、他の人からみたら奇怪に思うかもしれません。
探偵は、意外と対象者の近くまで接近して尾行しています。
映画やドラマのように、遠方から尾行していたのでは、失尾してしまうからです。
ただ、それでもある程度の距離は保って尾行するのですが、その場合、対象者が建物の角を曲がったら、猛ダッシュでその角まで走り、対象者の行方を確認します。
近くで歩いていた人からすれば、あの人は何で急に走り出したのだろうか?と思う事でしょう。
対象者が角を曲がり、すぐ側にある店舗やその他の行き先に入ってしまったらどうでしょうか?
ゆっくり尾行していたら、角を曲がった瞬間には対象者を見失ってしまいます。
そうならない為に、目視出来ない状況になったら、いち早く対象者を確認出来るように追うという行動をするのです。
とはいえ、対象者も探偵についても、同じ行き先になるような他人はそうそうおりませんので、特に気にする事はありません。
ただ、最近ではあおり運転などが問題視されていますので、車両尾行の場合、変則的な運転をしていると、あおられたり、探偵自身が危険走行をしているとして、道路交通法に違反していると言われる可能性はあります。
探偵には特に権限は無いので、通常の法律を守った上で調査をしなければなりません。
しかし、尾行を完璧にこなそうとした場合、中々難しい所はあります・・・