素人が口出しして調査を壊してしまうケース
2022年11月12日
依頼人の中には、調査現場に介入してくる方がいらっしゃいます。
調査現場に現れる依頼人、調査手法に口出す依頼人、調査計画に介入してくる依頼人と様々なケースがありますが、どれもこれも自分自身に不利益になる行為なので、探偵としてはやめて頂きたい行為です。
調査現場に現れる場合、調査の進行具合を聞き、浮気調査の場合であれば、配偶者と浮気相手がリアルタイムで会っている事に我慢がならず、二人が滞在しているラブホテル等に来てしまい、せっかくの証拠取りがめちゃくちゃになるというものです。
確かに自分自身が不倫をしている二人の目の前に現れれば、それこそ現行犯ですから、不倫カップルは言い逃れが出来ないでしょう。
探偵としても当事者三人が修羅場を演じている所を撮影すればいいわけですから、一回の証拠は取れます。
しかし、通常は複数の証拠を得ようとするものですから、調査計画はその場で破綻してしまいます。
自分自身で壊した調査契約ですから、契約金は全額支払って頂く事になります。
また、調査手法について口出しされる依頼人も存在し、とても困ります。
以前、不倫相手のアパートに出向いているという奥さんの調査において、調査が始まってから、向かい側にあるアパートの空き部屋を借りて調査をしてほしいという要望をされた事があります。
そんな事をしなくても、探偵の技術で不倫相手のアパートへの出入りなど探偵の技術で簡単に出来るのですが、依頼人は、テレビドラマ等の見過ぎなのか、付近のアパートの一室を借り切って調査をするという事を考えだしました。
アパートを借りるにはそれなりの手続きが存在し、そこそこ面倒くさいものです。
依頼人自身が全てお膳立てして頂けるなら構いませんが、探偵側で全部やって欲しいという図々しい要望だったので、社会常識を知らないのかと思い契約は破棄とさせて頂きました。
敷金や礼金、保証人などの手続きがアパートを借りる時には必要となりますが、それを探偵に全部押し付けて、調査をしろとはどんな神経をしているのかと呆れました。
他には、実況中継のように調査現場の具合を聞いてくる依頼人も居るので、とても困ります。
今張り込み中です、今尾行中ですという報告を切れ間なく聞いた所で、どうなるものでもありません。
逆に調査員の業務に支障をきたしてしまうので、何のメリットもありません。
もやはそんな性格だから浮気されるのでは?と問いたくなってしまいます。
調査を依頼したら、後は結果が出るのを待ちましょう。
プロの仕事に素人が口出ししたり介入したりしても何も得るものはありません。