感覚の狂っている代議士・政治家が多すぎる
2022年11月11日
法相の葉梨大臣が、死刑のハンコを押した日くらいしか日の目を見る日が無いというジョークを言って事実上の更迭を食らいました。
これの何が問題かと言いますと、派閥のパーティーでの発言や、その他の公的な集会での発言だった事によると思います。
確かに本音もあったのかと思いますが、それを多数の人が集まる公的な場で、シャレ交じりの冗談として言っていい内容のものかどうかは、頭の良い悪いに関係なく、判断できるものではなかったのかと感じます。
これの問題点が何かといいますと、政治家は選挙の時と応援者や講演会の人には頭を低く対応するのですが、いざ当選してしまえばこっちのものという考えが出てくる所にあります。
当選すれば、先生先生と何かと頼み事をされ、自分の権力を使い、依頼された事を達成すれば、それは手柄となり、政治家としての能力として称えられます。
それがたまらなくて政治家をやっている者も多いのが現状なのは間違いありません。
それが証拠に、国家万民の幸福を望んで政治家になっている者がほとんどであれば、今の日本の体たらくはあり得ないでしょう・・・
過去の色々なしがらみがあるので、自分の崇高な政治信条を貫く事が難しいのは良く分かります。
とはいえ、ある一線を越えてしまったのでは、政治信条どころか、一般市民に叩き落される事になってしまいます。
今回問題視されている政治家は、探偵業法を作るのに尽力された方です。
主導者であり議員立法で成立させて下さった、探偵業界においてはとてもお世話になっている代議士といえます。
森友学園の問題では、当事者を証人喚問した時に、さすが元警察庁キャリアと思わせるような尋問をし、一躍有名になったのを誇らしく思っていました。
そんなエリートな経歴を持ち、実績もありながら、大臣になった途端に口を滑らしてしまうという杜撰な有り様・・・
これが成り上がった代議士の悪い所です。
持ち上げられ過ぎて、感覚が狂ってしまうのでしょう。
言っていい事と悪い事さえ判断がつかなくなり、仲間と居酒屋で飲んでいる時に言ってしまうような冗談を不特定多数の場で行ってしまうという愚行に出てしまうのです。
ただこれは、本心からくるものではなく、芸人で言えば「つかみ」であり、とりあえず場を盛り上げようとするネタだったのでしょう。
それのセンスがあまりにも品性に欠けるものであったが為に、大問題になってしまったといえます。
確かに、死刑に処されるような犯罪者は死刑と宣告されるような惨い犯罪をしたのは確かです。
しかし、その執行をするに当たって許可を出し、人の命を奪う権限を持った者の責任は重く、冗談にするような話ではありません。
人の死に対する話において、冗談や笑い話にするのは上流階級でも下層階級であったも品性下劣な言動であり、あまり口にする事ではありません。
こんな簡単な事すらわきまえられなくなってしまう政治家という生き方、存在してくれなくてはならない方達ではありますが、先生と呼ばれるのであれば、もう少し思慮深く生きてほしいものです。