結婚は当事者だけの問題ではないので慎重に
2022年11月7日
結婚前の結婚相手の身上調査は、興信所や探偵の昔からある調査依頼の一つです。
今でこそ興信所と探偵は特に分かれていませんが、過去においては、多少の業務形態の違いがありました。
主観での感じですが、興信所の方が身上調査が多かったのではないかと思います。
それには色々な説や実情もあるのでしょうが、簡単に言えば、探偵は怪しく、興信所は日の元にある調査機関というイメージがあったからではないかと思います。
しかし、調査手法を分析すると、興信所は興信所と名乗り、大っぴらに調査をしている事を告げて調査するのに対し、探偵はあくまでも秘密裏に調査をするという実情がありました。
もちろん秘密裏に調査をするとなれば、それなりの調査環境の設定が大掛かりになりますので、調査費も高くなります。
逆に、調査してますと大っぴらに調査が出来れば、身分を偽ったり、人員を増やす必要がありませんから、調査費はそれほど高くはなりません。
という事で、結婚前の身上調査の依頼は、興信所の方が多く依頼されたのではないかという気がします。
というのも、結婚前に調査をされたとしてそれを憤慨し、破談にしようとするような家柄だったとすれば、何かしらの知られたくない傷を持っているからという事も考えられるので、完全に秘密裏に調査をする必要が無いという現実もあるからです。
何も後ろめたい事が無ければ、全てオープンに出来るので、もしも裏で調査をされているとしても、堂々としていられます。
逆に、家族に社会性の無い者が存在していたりすると、調べられては困るという事になります。
ハッキリ言って、結婚相手の両親、兄弟、近しい親族に反社会的な人物が居たとしましょう。
結婚したらそういった相手と家族になってしまうのです。
それが結婚後、どのような影響を及ぼすのか、想像してみて下さい。
反社会的組織に属しているばかりではありません。
ギャンブル好きで借金を抱えている親族、既に多額の借金を抱えている家族、経営者であったとしても、今後破綻しそうな会社を経営している家族で会った場合、結婚したからには自分も家族になってしまうので、関係ないというわけにはいかなくなります。
なので、どんなに結婚相手が魅力的で人格的にも優れていると思っても、その結婚相手には家族が存在している事を無視して考えてはいけません。
本当の人格者であれば、自分の家族に問題があれば、結婚する前に自分で告白する事でしょう。
それでも良いと思えば結婚すればいいでしょうが、家族の問題を隠し、とりあえず結婚してしまえばこっちのものがだと思うような性格の人も存在するのは現実です。
であれば、結婚前の身上調査はとても大事だといえます。
今でこそ、そういった調査は差別だという意見もありますが、自分自身が結婚後に地獄のような生活をする羽目になると思ったら、差別だとか言えるのか?と疑問に思います。