情けを使った営業に気を付けましょう。
2022年10月16日
世の中には色々な訪問販売があります。
毎日届ける牛乳瓶などが昔から有名ですし、飲むヨーグルト等はその派生といえるでしょう。
定期的に訪問してくる薬屋もその類の一つといえます。
これらは、別に悪いことをしているわけではないので、一つの営業形態として有りだと思いますし、毎日届けてくれたり、定期的に期限切れのものを入れ替えてくれるのは、逆にありがたいと思われる方も相当いらっしゃると思いますので、社会に貢献している仕事だと思います。
ただ・・・
探偵をしていると、色々な闇を見せ付けられるので、上記のような晴れやかな事だけではない裏の面を鑑みる事になります。
訪問販売は、こんな良い商品がありますが、どうでしょうか?と家に訪ねてきて、商品を売り込む仕事です。
これ自体は、自社の製品や商品を良いものとして売り込み、購入してもらうのですから、なんら問題はないでしょう。
高圧的な態度だったり、無理やり買わせる押し売りのような形態であってはいけませんが・・・
そうではなく、普通に商品の説明をし、断られればそのまま引き上げるという常識的な販売であれば問題ありません。
世の中には、人から勧められた事を断れない人もいらっしゃいますし、また逆にろくに説明を聞きもしないのに拒絶するような用心深い人もいらっしゃいます。
そしてその中間には、よく説明を考慮してから判断するという人もいらっしゃいます。
さらに、本来であれば断るような案件であっても、情に流されて契約してしまうような方もいらっしゃいます。
これを利用した営業をしているのが訪問販売の手口の一つといえるでしょう。
まずは普通に商品の説明をしてどうですか?と問うてみる所から始まり、それで気に入ってもらえれば万々歳です。
しかしそうではなく、渋っている顧客の場合は、今だけお安くしていますだとか、あと数点の在庫しかありませんとか、買わないと損をしてしまうような情報を言って、焦らすような感情にさせるテクニックもあるようです。
この辺から少し悪質になってきますね・・・
これでもダメだと思ったら、人の同情を使った話をし出す技があるのを探偵をしていて知りました。
ある栄養剤の訪問販売において、辛い生活をしながら頑張っているという自分の身上を話し、同情した人がそれほど高額でもないドリンクを買ってしまうというテクニックがあるようです。
探偵の出番なので、訪問販売で買わされてしまったというだけの話ではありません。
さらにこの営業さんは、そこそこの社会的地位にある男性に、事あるごとに人生相談のような話を持ち掛け、苦しい生活なんだと強調し、さらなる同情を引き出し、妻帯者である男性を奪ってしまうという暴挙にまで発展しました・・・
こうなると、いくら会社からの営業テクニックを指示されていたとはいえ、あまりにも悪質だと思います。
この案件の結果は割愛しますが、対象となる業界の話を聞いてみると、商品を届けに来た時にいちいち身の上話をして親近感をわかせるような行動をしているようです。
この程度なら商品を売る為の戦略として許されるのかもしれませんが、営業テクニックを悪用し、人の家庭まで壊してしまうような事をするのは許されないと思います。
それに乗ってしまう者もどうかとは思いますが・・・