秋葉原で刃傷沙汰
2022年07月22日
ニュースで、秋葉原付近で刃物で刺される事件が発生したと聞き、14年前のあの凄惨な事件を思い出しました。
歩行者天国にトラックで突っ込み、その後ナイフで歩行者を無差別に刺しまくったという衝撃的な事件でしたが、今回の事件は3人位の関係者間で起きたトラブルのようで、通り魔的なものではないと聞き、少し安心しました。
とはいえ、近隣トラブルの相談を受ける時に、人格異常者を見せつけられる事がある探偵としては、常に油断してはいけないと常々思っているところではあるので、雑多な場所に行くときには注意が必要だと声を大きくして言いたいところです。
地方のそれほど人口の少ない地域であれば、見知らぬ者が近付いてきたら、不審感を抱くのに時間はあまりかからないでしょう。
しかし、都心部の繁華街などでは、それこそ身体をすり合わせるほどの緊密な状況で歩行したり、信号待ちをしたりするのが通常ですので、いきなり刃物を出されて刺してこられたら、武術の達人でも中々防ぐことは難しいでしょう。
ある武術家の名言に、武術を習得したからといって、危険と思う場所にわざわざ行く必要はないというものがありましたが、まさにこれが究極の防御法ではないかと思います。
せかせかと、人ごみに紛れて行動せずに、少し遅れたとしても他人から離れた場所に立つ、雑多な環境にわざわざ行かない。
不特定多数が行きかう大通りではなく、一本内に入った道を使用して歩くなど、異常者に遭遇しない確率を上げる方法はたくさんあります。
とはいえ、異常者に気を使って行きたい場所にも行けないというのでは、異常者に人生をつまらなくされてしまう事になり、一方的に悪い異常者から逃げているだけでもいけないと思います。
ただ、法律的な観点からも考えなければ自分に不利益になりますので、注意が必要です。
不審者に対抗する為に自分もナイフを持ち歩くとか、ナイフでなくとも武器となる物を持ち歩いていると、職務質問でもされた場合、自分が逮捕されてしまいます。
また、正当防衛の観点からみても、逃げられるチャンスがあるのに異常者を迎撃して相当なケガを負わせたり、死亡させてしまったら、過剰防衛になり、これも自分側が処罰されてしまいます。
持ってて良いのは防犯アラームか、ギリギリセーフかと思われるのは催涙スプレーか?と思われます。
催涙スプレーに関しては対応する警官によって違法か合法かが分かれるところなので、なんともいえない部分があります・・・
そしていきなり刃物で向かってこられた時に防犯アラームを鳴らしている暇も無く、アラームが鳴った所で自分の身を守る事は出来ないでしょう。
事件が発生したという事を周りに知らせる事は出来るでしょうが、アラームにひるまずに暴漢に向かってこられたら何の効果もありません。
催涙スプレーに関しても、催涙スプレーを取り出して相手に噴射するには、常に催涙スプレーを使えるように手に持っているくらいでないと、攻撃される前にスプレーを噴射する事は出来ません。
こうなってくると、やはり他人に背中を見せない、不特定多数の集団の中に入らない等の対策を取るしかないのかと思ってしまいます・・・