隣の異常者
2022年07月14日
先週、安倍元総理が銃殺されるという凄惨な事件が発生し、日本中が震撼しました。
犯人は、住宅街の一角に住んでおり、警察が家宅捜索をしてみると、予備の手製銃や爆弾の原料となる爆発物等が押収されたようです。
供述を聞くと、母親が宗教にのめり込み、財産を全部その宗教団体に注ぎ込んでしまい家族の生活がガタガタになった事を、安倍元総理が原因とする逆恨みが動機のようです。
確かに、新興宗教やカルト教団による、信者からの多額のお布施の要求というものは昔から問題視されておりますが、信者個人が自発的に布施をしてしまうのでは教団側としても困惑してしまうのではないでしょうか。
確かに、まともな教団であれば、自己破産するまでのお布施は要りませんと言ってくれるかもしれませんが、そんな教団はほぼ存在しないでしょう。
お金は有って邪魔になるものではありませんから・・・
そのお金を持っていると邪念が生まれるのでお布施行為を行えと言ってくる悪質な教団もあるのも事実ですが、邪念が生まれるのであれば、お金が集まってくる教団自体が邪教という事になるのが道理だと思いますが、そこは棚に上げてしまう所が宗教を語った営利団体だといえるでしょう。
30年以上前には街頭で信者に願いが叶う壺を通行人に売りつけるイカれた宗教団体が問題視された事もあり実際に遭遇した記憶があります。
もちろんそんなおかしな壺を買う事はありませんし、無視して通り過ぎましたが、話を聞き入っている人も見受けられ、なんで話に付き合ってしまうのか?と疑問に思いました。
こういった宗教団体による信者からの集金で、破産してしまう人がこれまでにも多く存在し、昔から社会問題になっています。
とはいえ、その矛先を元総理に向けて殺害計画を立てるのは異常な思想ではないでしょうか。
世の中には、完全な精神疾患でなくても、人格的に異常な者が存在しています。
どこでどう考えたらそういった思考基準になるのか?と疑問に思う人に遭遇した人は少なからずいらっしゃるの事でしょう。
おそらくは、この犯人もそういった人格異常の類であり、それの重度のものだったのではないかと思います。
今後、精神鑑定なども行われると思いますので、実態が明らかになってくると思いますが、この犯人のような異常な思考を持つ者は隣に住んでいるかもしれないという事を認識しておく必要があるでしょう。
接触する機会があれば、何を持って逆恨みされて八つ当たりされるかもしれませんし、自分自身に向けた攻撃的な思考ではなくても、近隣住民だったら被害に巻き込まれる可能性だってあり得ます。
特に都会や地方都市等では、近所付き合い等が無くなっている所もあり、どんな人が隣人なのかも分からないという現実もあります。
近隣トラブルの相談を受ける探偵ですが、今回の事件の事を考えると、異常者は相当数存在しているので油断は出来ないという事を再認識させられました。