正直不動産
2022年07月7日
つい最近まで連続ドラマで「正直不動産」という半分喜劇のような物語が放映されていて、知人が面白いから見てみろと言ってくれたのですが、最近ニュース番組位しか見なくなってしまったので、見損なってしまいました。
マンガが原作という事だったので、行きつけの本屋に行ったときに見回ってきましたら、ちょうど売っていたので、買って読んでみました。
不動産業の闇が事細かに書かれていて、とても勉強になる良いマンガだと思いました。
探偵の離婚問題にも通じる、夫婦によるマンションなどの共有名義の話なども出てきて、そういえば、以前受けた案件にも共有名義なので、単純に離婚出来ないという事案があり、共有名義にするにも後々の事を考えないといけないと再認識しました。
離婚するかもしれないという前提で結婚される方はほとんど居ないでしょうから、共有名義のメリットしか考えずに手続きしてしまうのが実情です。
この漫画の共有名義の話のオチでも、営業マンが「離婚される予定があるなら共有名義は止めといた方がいいです」と馬鹿正直に言って、客から怒鳴れるという喜劇で終わりました。
確かに結婚する時は、離婚の事など考える人はそう多くは居ないでしょう。
でも少数ながら存在しますし、名義や財産については、離婚となった時でも自由自在に動かせるようにしておく事はリスクを回避する上で重要といえます。
有名な所では、俳優の「トム・クルーズ」などは、離婚した時の慰謝料やら親権やら何から何まで決めてから結婚してきたようです。
あれだけ巨額の富を持っている俳優さんですから、離婚時の決め事をしっかりしておかないと、大きくもめてしまうでしょうし、とてもスマートな生き方だと思いました。
とはいえ、一般人でこんな取り決めをしてから結婚しよう等と言い出したら結婚自体がご破算になってしまうかもしれませんね・・・
とはいえ、取り決めはせずとも、住居の購入においてはとても注意が必要となるのは探偵をしていると特に感じさせられます。
前述した共有名義もそうですが、名義が自分自身か配偶者のどちらかだったとしても、家を購入した直後に不倫されて配偶者と離婚となる事も想定しておかなければなりません。
事実そういった案件を何件も受けてきました。
ほとんどの場合旦那さんの名義となる家屋であり、ローンの支払いも旦那さんの場合が多いのですが、30年前後もあるローンの返済期間を残して、一人ぼっちで住む事になってしまったと天を仰いだ姿は見ていられないものがありました・・・
また、中古住宅として売ってしまうと言われていた方もいらっしゃいましたが、中古なので、新築した時にかかった総額の金額にはならず、数百万円の赤字になったと言っていたのをおぼえています。
家を建てたり購入する時は、不動産業者にも気を付けると共に、配偶者の様子もうかがっておいたほうが良いですし、名義関係についても、もしも離婚になった場合に備えておく事も考慮すべきでしょう。