投資と投機
2022年07月3日
コロナ禍の世になってしまい、経済の安定を保つ為に、金融緩和を大々的に各国が行い、経済を失速させないようにしました。
特にアメリカはそれを顕著に行い、世にお金をばら撒いて金余りにし、低い金利政策を行い、お金を借りやすくして企業や個人に設備投資や家の購入等の大きな金額の支出をさせて経済を回しました。
それによってコロナ禍でも経済は失速するどころか、人手が足りない騒ぎまで発生し、余ったお金は投資に回され、あらゆる投資商品の指数が急上昇しました。
しかし、これはバブルであって、コロナが収まったらまた元に戻さなければならないのは必定であり、どこで一旦手仕舞いするかが腕の見せ所であるのは当然の事です。
30年位前の日本の土地バブルも、土地の値段が永久に上がり続けるわけがない事を理解していた人は、そこそこ儲けたら手仕舞いしてバブルが弾ける前に大金を得られましたが、バブルで狂乱の騒ぎになっている時に途中で参加した人や、まだまだ超好景気が続くと欲を出した人は、バブルが弾けた後、超高額な借金を背負って破産したり、命まで無くした人も大勢いました。
証券会社の倒産や銀行の倒産も何件かみられ、日本経済は急降下していきました。
これは諸説ありますが、急にバブルを止めようとした金融政策が原因だという理論もありますが、まずは弾けそうになるほどになる前になんらかの処置を取るべきであったのは間違いなく、一緒になって金儲けをしていた政治家の責任でもあると思います。
今回のコロナバブルでは、アメリカの金融緩和の終了と金利の引き上げを行う事によってアメリカの物価インフレを止めようとする事により、弾ける前に元の社会に戻そうとしているところのようです。
コロナバブルに乗っかって、投資商品を買ったり、ビットコイン等の暗号資産を購入した人は、バブルに乗って投資をした気になっているかもしれませんが、特に暗号資産に手を出した人は投資ではなく投機になってしまっていると思われます。
一時暗号資産の価値が急上昇した時に売ってしまっていれば、かなり儲けられたかもしれませんが、一時的に下がったとしてもずっと持っていればまた上がる、下がったのなら買い足そうとどんどんと自分の資産を暗号資産に注ぎ込んでしまった人は今現在落胆している事でしょう。
借金までして購入した人は、破産するしか道が無いかもしれません。
投資は自分の資産を増加させる為に行うのであって減らす為ではありません。
とはいえ投資にはリスクもあるので、常に利益が出ている状態でいられる保証はありませんが、それが行き過ぎると投資ではなく投機になり、さらに過激になるともはやギャンブルになってしまいます。
テレビに出てくる投資アナリスト等は、悲観的な事は極力言いません。
何故なら、彼らはどこかの証券会社に所属していたり、自分自身がファンドを運営している人だったりするので、実際は低迷しそうなマーケットだとしても楽観論のような事を言ったり、一旦は下がるが年末には大きく反発する等と都合の良い事ばかり言うのです。
確かに悲観的な事を言えばマーケットは冷え込んでしまい日経平均などの指数は下がってしまうでしょう。
しかし、どれだけ指数の平均が下がったとしても、その中で上がり続ける優良企業は存在しており、プロの投資家は常にそういった銘柄を探しています。
一時的に株価が急上昇する銘柄もありますが、その後急降下するものもあり、そういった銘柄は投機筋と呼ばれるプロの投機屋が介在しているのです。
彼らは急騰した株に個人投資家が乗っかってきてさらに株価が上昇した所で一気に売りに出ます。
個人投資家は投機屋のエサになって含み損まみれになってしまうという結果が待っています。
こういった投機商品を除外して、健全な投資商品を選ぶように自分で研究しなければダメです。
そして絶対にやってはいけないのが、銀行が勧めてきた商品を購入してしまう事です。
気を付けましょう。