災害時の対応
2022年06月29日
当社では契約時に災害や悪天候、その他不測の事態に遭遇した場合の取り決めを書面に織り込んでおります。
例えば、台風などの気象災害や地震、津波などの予期せぬ災害、そして人的災害ともいえる交通事故や公共工事の事故に巻き込まれるなどが挙げられます。
細かく分ければ多様な不測の事態がありますので、悪天候による気象災害やその他の災害及び不測の事態という内容に留めています。
この中には、台風の定義には当てはまらないものの、大雨による洪水等も含まれますし、大雪や、積らないまでも吹雪いているような降雪の場合も含まれます。
以前、予報ではそれほどの降雪ではなかったのですが、調査日に前が見えないほどの吹雪に見舞われ、依頼人に中止を告げたところ、何が何でも調査をしてほしいというお怒りを頂き、命懸けで調査現場に向かった事があります。
結局、そんな悪天候の中、浮気カップルと言えども、危険を冒してわざわざ会う事も無く、調査は空振りに終わりました。
だから言っただろと、どれだけ依頼人に言いたかったか、命懸けで現場に向かった者としては、逆に怒りを覚えました。
それから、気象災害の恐れがある季節や、季節に関係なく災害に遭遇した場合、またその恐れがあるという予報や警報が出た場合は、調査の中止か、待機という事に決定し、契約時にそれの承諾を得ておく事にしました。
現在においては、二年以上前から発生している新型コロナウイルスによる疫病も災害の一部として、取り扱う事にし、重要事項の説明に取り入れております。
例えば、急激な感染者の増加やウイルスの強毒化が発生した場合、全額返金して契約自体を解約にするように対処しました。
また、感染しそうな場所に行かなければならない場合においても、調査員の安全確保の為に回避する事を契約時に伝えておく事にし、書面にも記載して渡しておく事で了解を得ています。
これらは自分ではどうする事も出来ない自然災害と人的災害であり、調査員の責に帰すものではありませんので、いくら頼まれても、毒蛇の巣に落ちた宝石を素手で拾うような危険な業務はお断りしています。
今年は、さらに災害級の猛暑が予想されていて、これをどうするかが探偵の大きな問題です。
熱中症も命に関わる事象ですから、猛暑が予想された日の調査をどうするかは温暖化が叫ばれている昨今では探偵も考えなければならないでしょう。
とはいえ、こればっかりは他の業種の営業さん等も炎天下の中業務を遂行していますし、工事現場の作業員さんなどはさらに身体にダメージを負いながらの仕事をしているわけで、探偵だけが逃げ出す事は出来ません。
人員を増やして、交代しながらの現場調査にし、夏場は経費が掛かったとしても、命を守りながら仕事をしなければなりません・・・