殺人熱波の季節
2022年06月27日
別の季節よりも雨が降らなかったような今年の梅雨ですが、まだ正式に梅雨明けとは言われてないみたいです。
なのに夏真っ盛りというか、夏よりも暑い日がこのところ続いており、35度前後は当たり前で、地域によっては40度の所も出現しており、連日熱中症で搬送され、死亡者まで出ています。
そんな中、世界情勢の影響で、エネルギー不足による電力供給量が減少しており、節電を呼びかけられていますが、命を懸けて節電するわけにもいかず、どうにも悩ましい社会になっているようです。
家の中なら、断熱材と直射日光を食らわないので、扇風機でなんとかしのげるかと思うのは浅はかであり、35度の気温ともなれば、部屋の中も30度付近にはなると思われ、じわじわと焼かれていくようになり、室内での熱中症が問題視されています。
電力不足によるエアコンの不使用ではなく、設定温度の調整をしてエアコンは体の限界が来る前に使用しないと遅いと思われます。
一般人ですら、このように暑さを回避する為の知恵と工夫をしなければならないこの時季は、探偵にとっては最悪の時季と言えまして、一年中で最も過酷な時季であります。
尾行と張り込みを主とする探偵の仕事は、ほぼ屋外での業務となり、夏の熱波はモロに調査員の身体を締め上げてきます・・・
地方の探偵であれば、車の中で張り込みしたり尾行も出来ますが、都心部を営業の主戦場とする都会の探偵さんはそうもいきません。
対象者が猛暑の中徒歩で出かければ、それを追うしかありませんし、対象者が店に入って涼しんでいても、探偵が同じ店に入れない状況であれば、店の外で立ち張りをするしかなく、まさに命懸けの現場調査となります。
命懸けでありますが、命を捨てるわけにはいきませんし、死なないまでも熱中症になってしまっては、調査も中断となりますので、そこは知恵を絞って、回避行動をとるのがプロの探偵ですが、日中でこそ許されますが、これが夜間ともなるとそうもいきません。
現在はまだ、後半とはいえ六月ですから、熱帯夜とまではいかないのですが、これが本当の夏本番ともなれば、せいぜい明け方位しか気温が下がらず、夜間の張り込みも命懸けとなります。
この場合、地方の探偵で車内での張り込みだったとしても、夜間ではエンジンをかけられないので、必然的にエアコンも使用できません。
熱帯夜の中、車内に潜んでいるのは、暑さの我慢比べをしているようなものになり、アイスノンでも抱きながら我慢するしかありません。
真冬の極寒もキツイですが、防寒着やカイロのようなものを使用すれば、寒さは凌げるので、夏の方が探偵にとっては天敵といえます。
正直、夏は無くてもいいとまで思ってしまう探偵でした・・・