不倫を誰に謝る?
2022年06月2日
不倫の謝罪報道というものが昨今よく見受けられます。
しかし、第三者である視聴者に不倫を謝罪する必要があるのでしょうか?
確かに不倫は道義的に良くない行為であるのは間違いないでしょう。
ではその不倫の被害者は誰なのでしょうか?
それは配偶者であり、子供が存在していて不倫によって家庭が壊れるのであれば、子供も被害者であるといえます。
離婚に至るのであれば、なおさら子供の不幸の度合いは高まりますので、子供も被害者であるのは間違いないでしょう。
また、夫婦の互いの近い親族においても、多少は被害者といえるかもしれませんが、微妙なところです。
という事で、不倫をしてしまった加害者側が第一に謝罪すべきであるのは配偶者であり、子があれば子供もといっていいでしょう。
では何故、有名人や著名人、芸能人、政治家は公共の場で謝罪しているのでしょうか?
この謝罪報道を見ていて「すみませんでした」と謝っているのは一体誰にに対してなのか不思議でなりません。
見ている視聴者に対してなら、こんなズレた謝罪は普通に考えてあり得ないでしょう。
人気商売である芸能人や、票が入らないと当選しない政治家の場合、自分の評価を下げない為のパフォーマンスで行っているのであって、本来の謝罪でもなんでもありません。
社会的影響力があるのだから、不倫という良くない行為をした事は謝罪すべきだという意見もありますが、そんな事を言う者は、政治家だったら敵対する政党の者だったり、選挙前であれば、同党の選挙の影響を考えた者が自分の利益の為に言っているだけです。
芸能リポーターなんかの発言であれば、それは芸能人のスキャンダルがネタになって成立している職業ですから、本来の社会正義について発言しているのではなく、逆に不倫してネタを作ってくれてありがとうと腹の中では思っている事でしょう。
であれば、政治家であれば所属している党に害が出るのであれば離党すればいいだけで辞職までする事なのかと思います。
政治家の不倫が気に入らないのであれば、次の選挙で票を入れずに落としてしまえば良いのであって、辞職するまで追求するのはどうかと思います。
過去の代議士に、4人の愛人がいる事は不徳義漢であり国政に関係する資格があるのかという報道記者の追及に「4人ではなく5人だ、5人の女を喧嘩もさせずに養う事が君らに出来るか?」と言った豪傑が存在しますが、この事は本妻も容認しており、愛人も本妻の世話をするという誰も不利益を被らない状態だったといわれています。
現代では中々あり得ない環境であるといえますが、このように本妻が認めてしまえば、不倫でもなんでもないという事になります。
要は、不倫は各家庭の問題であり、赤の他人がとやかく言う事ではないという事です。
これについては、最近芸能人からも同様の意見が出てきていますので、いずれ変わってくるかもしれませんが、人の覗き見趣味や人の失脚を面白がる下劣な感情が無くならない限り、続いていくような気がします・・・