ある程度の脂肪は大事との事
2022年04月6日
不倫問題を扱う探偵としては、不倫をしている人達の心理を垣間見る事がたくさんあります。
不倫相手に良く見られようとするのは、ほとんどの不倫のケースで見られる行動です。
女性だったら下着を派手にするとか、服装そのものがオシャレになるのは男女ともに見られる不倫の兆候です。
しかし不貞行為をするわけですから、身体そのものが醜いのでは困るという事で、ダイエットや筋トレをする人も多々見られます。
ある不倫のケースでは、元スポーツ選手で女性にしては筋肉が付いたガッチリした体型だったのに、食事制限により別人のようにガリガリにしてしまった対象者を扱った調査があります。
依頼人である対象者の旦那さんに、対象者である奥さんの画像の提供をお願いしたところ、持ってないというのです。
一つもないのですか?と聞くと、顔も見たくないので画像は消したり処分したらしく、ネットに残っている昔の選手時代の集合写真でしか、対象者の容姿を確認する事が出来ませんでした。
それでも、そこそこの画質で残っていたので「これで十分です」というと、今とは別人になっているので、これでは判別出来ないでしょうと言われました。
しょうがないので、実物の面取りをして確認したのですが、正に別人でした。
頬はコケ、目は窪み、病気で痩せてしまったような体に見え、よくここまで痩せたもんだと驚愕しました。
調査本番前に、依頼人との打ち合わせで、対象者の確認は取れたと伝え、あの痩せ方は異常ですねと言うと、飯を食わないと言うのです。
別居中ですが、子供とは定期的に三人でレストランで食事するようなのですが、奥さんはろくに注文せずにとても一食とは思えない量しか食べないとのことでした。
おそらくは、女性にしては発達し過ぎた筋肉をそぎ落とそうとして、ダイエットを始め、それが止まらなくなってしまったのでしょう。
恐ろしい不倫のなせる業と情念としか言いようがありません。
不倫の直接的な証拠が無いまま、別居に入ってしまった為、いち早い証拠の取得が必要とされましたが、依頼人が調査前に対象者の勤務先に乗り込んでいったりしているので、不倫を一時中断しているのか、不倫相手と会う様子がみられず、証拠が得られぬまま調査は終了となりました。
知人の医師に、このような極端な減量をするとどうなるのか?と聞きましたら、脂肪がある事により一定の免疫力が維持出来るのであって、体脂肪率を一桁台とかにしてしまうと、風邪をひきやすくなったりするそうです。
なので、屈強そうな格闘家とかボディビルダーが脂肪を落として筋骨隆々にしても、身体自体の強さは逆に落ちてしまい、病気になってしまう確率が上がってしまうのだと教えてもらいました。
適正な体脂肪率は、男性は10~19%、女性は20~29%程度が目安となるそうです。
それ以上は多くても少なくても、身体には良くないようです。
なので、ダイエットや筋トレをするのは良いでしょうが、一般人であれば、薄っすらと脂肪が付いている程度にしておくべきなのだろうと理解しました。