近隣トラブルは証拠の数と期間
2021年12月18日
つまらない嫌がらせが続く「近隣トラブル」ですが、こういった私的な紛争は、例え刑法に触れると思われても、警察は中々動いてくれません。
法を破っているのだから、なぜ警察は動かないのか?と浅はかな正論を吐く人も居ますが、では、そんな些細な個人間のトラブルに、毎度の事、警官が出向いていたら、重大事件が起きた時にどうなるのか考えてみれば分かると思います。
街中でのケンカでも同じです。
突発的に起きた些細な原因でケンカになり、どちらもかすり傷程度の状況で、いちいち留置所に連れて行って調書を取っていたのでは、警察の仕事は破綻してしまいます。
これを一般人は理解していないのです。
とはいえ、元はと言えば、些細なきっかけだったとしても、延々と嫌がらせを受けているのでは、たまったものではないのが近隣トラブル等の嫌がらせ被害です。
そうした過程を踏まえて、警察も動いてくれない、加害者も嫌がらせを止めてくれないという状況で、最後の駆け込み寺として探偵に相談されてくるのです。
探偵としては、どのように対処すれば良いのか、分かっていますから、まずはどれだけの期間、嫌がらせをされているのか、その証拠はあるのか無いのか、有ったとしてどれほど有るのかの確認をします。
ほとんどの場合、証拠と呼べるものはなく、嫌がらせの期間としても数か月程度の場合が多いです。
初動から現在までの数か月に、取れるだけの証拠を取っていれば、なんとかなるかもしれませんが、証拠が何も無いのでは話になりません。
ここで探偵の出番になるのですが、本来であれば、防犯カメラを設置してそれで犯行を録画して証拠として残していけばいいのですが、防犯という名の通り、防犯カメラが設置されてしまうと、今まで通りに犯行に及ばなくなったり、防犯カメラの死角をついて犯行に及んだりと、中々うまくいきません。
そこで、探偵流の証拠取りになるのですが、探偵が使用するカメラは秘匿カメラが多く、カメラが設置されている事すら気付かないものを使用します。
これを使用する事により、今まで通りの嫌がらせ行為を撮影する事が可能になり、決定的な証拠を得ることが出来ます。
証拠を撮られている事すら気付かずに、面白がって嫌がらせを続けていると、膨大な証拠が集まります。
この証拠収集の期間がどれだけなのかと、その証拠の数がどれほどの量なのかによって、警察の動きが違ってきます。
それ以外に嫌がらせを受け続けた事による体調の悪化などを加味した被害を持っていけば、さすがに警察も動いてくれる可能性が上がります。
さらに効果的なのは、お金は掛かりますが、弁護士を使って被害届や告訴をしてしまうという方法もあります。