探偵より病院へ
2021年09月5日
探偵事務所への相談は、ある意味カウンセリングみたいになる時があります。
何を頼みたいのかではなく、自分の悩みを延々と述べられるだけの方がいらっしゃいますが、それでしたら、プロのカウンセラーの所に行かれた方が効果があると思います。
探偵に出来る事は、言葉で悩みを解決する事ではなく、悩みの原因を物理的に取り除く事であり、具体的に言えば、悩みの根源の証拠を取得する仕事といえるでしょう。
という事で、探偵に調査のご相談をするわけでもなく、悩み相談をする為のお電話はご遠慮頂きたくお願いしたいと思っております。
探偵社によってはフリーダイヤルで電話を受け付けておりますので、探偵社側が電話料金を払って、人の悩みを延々と聞いているというボランティア行為というか、完全な赤字行為をさせられてしまう事があります。
探偵も商売ですから、営利目的で業務を行うのは当たり前です。
調査の依頼をするでもなく、自分の悩みを延々と話し、すっきりして、それじゃと電話を切られたのではたまったものではありません。
それでも、話を聞いているうちに、依頼をされたくなる方もいらっしゃいますので、無駄な会話ではないという意見を言う探偵社もおりますが、ほとんどの場合、調査をする意味の無い案件の場合がほとんどであり、中には、探偵へ相談するというより、病院に行った方が良いケースもあります。
トラブルを抱えた方は、精神的に不安定になっている事が多く、正常な思考が不可能になっている場合があります。
被害妄想になっていたり、ひどくなると、幻聴や幻覚を見ていると思われる人も見受けられます。
これは会話から推測可能であり、重度の場合はほとんど判別できます。
多いのは浮気調査と盗聴器発見業務、また近隣トラブルでの相談もこれに該当する調査項目になります。
一番顕著なのが、盗聴・盗撮器発見業務の場合であり、これは一発で妄想や幻覚だと分かる案件があります。
探偵でなくとも、一般の方でも判別可能なほど重度の精神疾患になられている方もいらっしゃいまして、具体例でいいますと、水を張った風呂おけの中から盗撮されているという事を言い出す相談がありましたが、物理的に不可能な事なので、調査をするまでもなく、精神科か心療内科に行かれたほうが良いと判断できます。
電池式の防水型のカメラを風呂桶の下に仕込めば出来なくはない盗撮ですが、そんなものがあるのなら、自分で撤去すればいいだけの話であり、探偵に依頼する必要はありません。
このような心に障害が発生している方からの依頼をそのまま受けて、初めから無いと分かっている盗聴器を探して料金をもらうような事は悪徳探偵のやる事ですので、当社では行いません。
電話相談の時点で、お断りしております。