料金を中々言わない営業は・・・
2021年07月23日
探偵業者に多いのですが、料金を中々言ってくれない業者が多く散見されます。
これは営業の一部のテクニックでして、探偵業界だけでなく、あらゆるサービスにおいて使われているので、注意が必要な場合があります。
なぜ、料金をぱっと言ってくれないのかと言いますと、高額だからです。
料金を言った瞬間に「あぁそんな金額なら結構です」と断られてしまうので、それを嫌い、長々と営業トークをして、自社の製品やサービスのアピールを散々してから、最後の最後で料金を言ってくるのです。
消費者側は、ここまで熱心に話してくれたんだからとか、プレゼンに費やした時間を考えると、断り辛くなる心理が働き、金額を度外視して購入したり契約したりしてしまう事があります。
こういった心理を利用して、料金を言わないのです。
先日、あるIT関連の営業マンとリモートで商談する機会がありました。
この企業は当社が取引している事業用製品の会社と提携している所でして、その場にはそこの営業マンも一緒に立ち会いました。
商品の説明を簡潔にしてほしいのに、長々と会社の場所の説明から始まり、グーグルマップを見せてきたり、スタッフの人数や画像まで見せてきました。
まともな会社だというアピールをするのはいいですが、それは後でこちらが調べればいい事であり、優良企業であれば自分から優良だと言わなくてもいいはずです。
ネット関連のソフトの説明でしたが、とにかくクドイ!!
真夏の暑さもあり、操作の説明は契約して導入してからでもいいので、簡潔に終わりにしてもらっていいと告げ、料金体系について話してくれと頼んだら、今日は言えないというのです。
「ハァ?!」となりますよね!
じゃあ今日は何がしたかったんだと聞くと、ソフトと会社の説明だけですと・・・
でっ、料金についてはいつ提示するんだ?と聞くと、今立ち会っている取引先の営業マンから見積書が出されますというのです。
何で今ここで言えないんだ?と聞くと、細かい料金設定があるので、それを考慮しないと正確な見積もりが出せないと言い出しました。
こりゃ、悪徳探偵の営業の手口と同じだろと思い、概算の金額も言えないのか?基本的な料金設定は全く無しか?と聞くと、間に一つ業者が入っているので、自分からは言えないと・・・
今ここにその業者が立ち会っているんだから、言えるだろと思っていたら、さすがに察知したのか、金額を言い出しました。
この時、この営業手法は探偵業界に多く見られ、悪徳探偵に多いんだぞと、それと同じような営業手段を用いるなら、ちょっと考えなくてはならないなと言ってやりました。
話には聞いていましたが、探偵業界以外にも、こういった営業をしているのだなと改めて思い知りました。
どのみち、金額を知った時点で、費用対効果に合わないとなれば、話は無かったことになります。
長々と、日数もかけて、最後の最後でやっぱり遠慮しとくとなれば、お互いに無駄な労力と時間を費やすだけで全く生産性が無い行為です。
営業マンはこれが自分らの仕事ですからと言ってきましたが、営業マンのノルマに付き合わされているこちらの無駄な時間はどう考えているのか?
雇われ人はノルマをこなせば、それでいいのでしょう。
取引先の都合など関係ないのがサラリーマン営業の生き方だと、まざまざと思わされました。
ここが悪徳探偵との違いですね。
悪徳探偵は契約を取らなければ、意味がないので、こりゃ無理だなと思ったら早々に手を引きます。
大手企業の営業は、営業した形というノルマがあるので、契約を取ったという形にとらわれず、お客に無駄な時間を過ごさせます。
どちらも迷惑な話ですね・・・
ちなみに、当社では、電話相談の時点で概算の金額はキッパリとお伝えするようにしています。
それで他社に行かれるならそれまでと割り切っています。