おいしい話にろくなものはない
2021年07月11日
赤の他人に、儲け話や利益になる事を勧めてくるという事がどんな事なのか、その真意を考えれば、自ずとそれがまともなものかどうかが分かります。
投資話の営業はだいぶ減りましたが、まだ少しは残っているようです。
ただ、現在は広告を使用して釣り針を垂らし、自分から営業するのではなく、食いついてきた消費者を吊り上げる形をとるように変化してきています。
これについては、自分から欲を出してエサに飛びついていったので、自己責任もあることでしょう。
悪質なのは、前述した飛び込みの営業がまだ残っている事です。
これは投資だけでなく、商材販売等もあり、代表的なのが子供の教育教材があります。
これについても、正当に営業しているところもありますので、一概に悪いとは言えませんし、この教材を使用して真面目に勉強して学力がアップしたという事例もある事でしょう。
ただ、こういった商品を販売している会社がどのような会社かも調べずに、営業の巧みなトークに惑わされて、その場の勢いで買ってしまい、後から失敗したと嘆く人が相当数存在します。
中には、添削方式で、回答文を販売元に送ると、添削して指導してくれるというものがありますが、2~3か月もすると、何の音沙汰もなくなり、会社に電話してもつながらなくなるという、詐欺を前提とした悪質なものもあります。
あまりに悪質で、被害者が多い場合は事件化される事もありますが、商取引において、販売元が倒産してしまったような場合は泣き寝入りになります。
つまり、売るだけ売って計画倒産をしてしまうという手口です。
この段階で、大騒ぎしても後の祭りです。
警察も取り合ってはくれませんし、最後の砦として、探偵事務所に相談されてくる方がいらっしゃいます。
しかし、探偵に出来ることといえば、詐欺行為をした金を持って逃げている悪党を探し出すこと位しか出来ません。
そしてこうした悪党は、探し当てた所で、騙し取った金を残しているような事はありません。
このような手口は、あまり大掛かりにやってしまうと、被害者が多くなり、被害金額も莫大になって社会問題化してしまうので、大々的にはやりません。
ある程度の金が集まった時点で、ドロンと逃げてしまい、なし崩しにしてしまうのです。
こういった被害に遭わない為には、どうすればいいのかといいますと、知らない人からの儲け話やおいしい話をもちかけられても、とりあえず断る事です。
よく検討してから決めますと営業に言ったときに、期間が迫っているとか、人数制限があるとか言ってきたら、それは詐欺だと思って間違いありません。
正当に営業していて、消費者に自信をもって勧められるものを売っているなら、どうぞよくご検討されてから、お決めになって下さいと言えるはずです。
そして、そう言われたとしても必ず自分自身で、販売元の会社の情報を確認しましょう。
今はネットの時代ですので、おかしな会社だったら、悪い口コミがネットに蔓延っているので騙される事はありません。