調査現場はお任せで
2021年07月8日
ごくまれに、調査現場に乗り込んでこられる依頼者様がいらっしゃいますが、これはアクシデントを誘発するのでやらないでいただきたい事です。
特に浮気調査に多い行動ですが、原因としましては、配偶者がリアルタイムで浮気をしている状況に我慢が出来ずに、現場に来て決着を付けたくなる。
もう一つは、調査員が本当に調査をしているのか、真面目に業務を遂行しているのかのチェックの為というのもあります。
後者については、悪徳探偵の手口として、調査をしたふりをして、調査料だけ頂くという手口もありますが、現在はそのような悪質な探偵社は減ってきていますので、信じていただくしかありません。
対象者の行動に対する報告に矛盾があるような場合だったら別ですが、そうでなければ、やめておいた方が賢明です。
以前、張り込み場所でひっそりと対象者の動きを待っていると、依頼者様が電話してきて「現場に調査員が居ないのはどういう事だ?!」とえらい剣幕で怒鳴られた事がありまして「ちゃんと張り込んでいますが?」と言うと「対象の家の周りに誰もいないじゃないか!」と言うので、張り込み場所に誘導して来てもらいました。
プロが選ぶ張り込み場所というのは、調査員からは対象が見えるが、対象からは調査員を見辛い場所です。
素人が考えるような場所には探偵はあまり居ないのです。
これを伝え、さらに、探偵を信じずに現場に乗り込んできて調査の妨害をするなら解約するしかありませんとキツめに言うと、謝罪されて帰って行かれました・・・
もう一つ、前者の場合である、配偶者の浮気に我慢が出来ずに現場に乱入という場合ですが、長年探偵をしていると、最低でも一回は経験するのではないかと思います。
なぜなら、探偵同士で話していると、探偵あるあるで必ず出てくる話ですからです。
これについては、せっかくの不貞行為の証拠をつかむチャンスをぶち壊してしまう行為ですから、絶対にやめていただきたいと思います。
もしどうしても直接対決がしたいのであれば、二回以上の証拠が取れた後にした方が賢明だといえます。
二回の証拠が取れた後であれば、現行犯が三回目の証拠になり、またその様子についても探偵が証拠映像として録画しますので、問題はありませんが、初回の調査で現場に乗り込まれると、その後の調査予定がパーになってしまいます。
なのである時期からは、契約時にこれらのご説明をし、調査に支障が出ないようにしています。