電話で料金を言えない探偵は
2021年06月17日
探偵事務所に相談をされる場合、ほとんどが電話相談から始まります。
まれに直接探偵事務所に直接来訪される方もいらっしゃいますが、まずは電話からという方が多いのが実情です。
電話相談では、ご依頼の内容についてがまず第一となり、どういった調査をしたいのかを告げた後、二番目は料金についてのお問い合わせになるのがほとんどです。
探偵への依頼に限らず、お買い物やその他の支払いが発生する事柄について、金額を確認しないで売買する人は居ないので、当たり前の事です。
しかし、探偵社によっては、電話での料金の問い合わせに答えてくれない所もあるのが現実です。
当社ではもちろんの事ですが、電話相談でも概算の料金はお伝えする事にしていますが、他社様におきましては、頑なに料金は電話では言えないという所もあるようです。
料金を言ってくれたので、こちらに来ましたという依頼人様も過去にいらっしゃいまして、意思がしっかりされている方ですと、料金を伝えてくれない探偵は信用出来ないのでしょう。
では、なぜ料金を言わない探偵社があるのかといいますと、電話だけでなく面談まで持ち込みたいという魂胆があるからです。
なので、彼らが電話口で言う決まり文句は「電話では正確な見積もりが出来ないので、面談をして詳しく話を聞きたい」です。
どうして面談にこだわるのかと言いますと、消費者心理をついた営業トークを炸裂させて契約に持ち込もうという思惑があるからです。
探偵の場合、営業は「待ち」の営業が多数を占めます。
自分から「調査ありませんか?」 と営業に回るのは、弁護士事務所等に限定され、一般の方からの依頼は待っているだけです。
なので、せっかく問い合わせがあったのだから、絶対に契約にまで持ち込もうという気になるのは、同業者として気持ちは分かりますが、面談の仕方に問題がある探偵社が居るので遺憾に思います。
では、電話相談で料金を言わずに、面談に持ち込もうと必死になる探偵は、どういった面談をするのかと言いますと、早く調査をしないと取り返しが付かない等と不安になるような事を言ったり、浮気調査においては、調査費は慰謝料で取り戻せて十分なお釣りが来ますとか、根拠のない利益が得られるような事を言ってきます。
そして高額な見積もり書が提示されます。
この時には、急がないと証拠が取れなくなると気持ちが焦ってきていたり、慰謝料が取れれば、これくらいの金額ならなんとか払えるという気になり、よく考えずに契約してしまう人がいます。
電話で金額を聞いたのなら、冷静な状態で考えることが出来るので、高額な調査費を伝えられたら、ちょっと考えてみますと他の探偵社にも相談してみようとなります。
これを回避する為に電話では料金は言えないという事にしているのです。
切羽詰まって相談してきてくれた方に、自分の利益のために強引に面談に持ち込み、もともと不安な気持ちでいる人にさらに不安にさせるような事を言って契約させようとするのは同業者としていかがなものかと思います。
悪質な探偵社だと、高額な調査費は払えないという依頼人様を結託している消費者金融に連れていったりするそうです。
確かに、面談して詳細な調査内容をお聞きしなければ、精密な見積もりは出せません。
しかし、概算の料金はおおよその内容からでも出せます。
電話相談の時点で料金を言ってくれる所は全てが安心という事ではありませんが、一つの見定めになる基準にはなると思います。