探偵の天敵
2021年05月28日
探偵が業務を行うに当たって、色々な障害に遭遇する事があります。
それは、人や生き物であったり、物であったり、季節だったりと様々です。
調査対象の家屋の下見をする時に、気を付けなければならない天敵が「犬」と「砂利」です。
張り込み中に犬に吠えられ続けたのでは、調査になりません。犬種によって、吠える犬と吠えない犬が居るので、全ての犬が天敵とはなりませんが、居ない方が良いのは間違いありません。
また、張り込み場所付近が砂利の場合、移動する際に音がするので、これも障害になります。
下見の時には必ずこの二点は確認するようにしています。
次の天敵は、「暇な老人」です・・・
定年して隠居し、暇を持て余しているご老人は、普段見かけない人が付近に居ると、興味津々で寄って来たり、又は警戒心を抱いて行動を起こす事もあり、これも探偵の天敵の一つと言えます。
あるアパートの一室が調査対象者の部屋だった時に、同じアパートに住む老人が、常に外を徘徊していて、警戒している素振りを見せているので、ベストポジションの張り込み場所に居られないというケースがありました。
また、ただ単に道路で立ち張りをしているだけで、不審者と思い込み、警察を呼ぶ老人も居まして、調査現場に老人が居る場合、とても注意が必要となります。
探偵が最も嫌な季節が「夏」です。
暑さによる熱中症に注意しながら調査をしないと、下手をすると命にかかわってきます。
なので、夏も季節的な天敵といえます。
探偵の実情を知らない一般の方達は、冬の寒さを心配してくれるのですが、冬は防寒対策をすれば乗り越えられますが、夏の場合は基本的にエアコンしか温度管理は不可能といえます。
アイスノン等の冷却材を使用する方法もありますが、保冷効果の持続は短く、一時的なものですので、長時間の張り込みの場合、無いよりは有った方がという程度です。
冷夏という夏もありますが、探偵が夏の業務をするに当たっては、毎年冷夏になってほしい位です・・・
そして夏といえば「虫」が繁殖されて出て来る季節です。これには昆虫と蛇も含まれます。
単に昆虫と蛇であれば、問題ありませんが、人を刺す吸血虫と蜂、そして毒蛇は凄く注意が必要です。
地方の調査現場の場合、雑木林に入って張り込みをする事もあり、毒虫や毒蛇への対策が必要となり、これも命にかかわる事ですので、真剣に注意しなければなりません。
蚊についても刺されても痒くなる程度と思ってはいけません。
蚊は病原菌を媒介する場合があり、刺された時は痒みだけかもしれませんが、後でデング熱等になる可能性もあるので、たかが蚊と侮れません。
という事で、夏は暑いだけでなく、虫対策もしなくてはならないので、とても嫌な季節です。