探偵のカメラ
2021年05月5日
探偵もののドラマや映画で良く出て来るのが、一眼レフカメラのようなカメラです。
しかし現実には、使う機会はそうそうありません。
一眼レフカメラを使う場合は、遠距離から望遠レンズを装着して撮影するような時に使います。
遠い場所からの撮影の場合、三脚等にカメラを乗せて、安定した状態で撮影しないと、望遠の場合は、ブレが酷くなるので、少しの振動も許されません。
今ではデジタルカメラの一眼レフやミラーレスが主流になっていますから、カメラの背面にモニターがあるので、ファインダーを覗き続けるような過酷な張り込みではなくなっているので昔よりは楽になりました。
しかし、静止画の撮影は、一瞬がものをいうので、モニターといえども、目を離すことは出来ません。
現在のデジタルカメラの類は、一応、静止画がメインですが、動画の撮影も可能になっており、遠距離から動画での撮影も可能ではあります。
しかし、撮影可能時間に限りがありますので、ずっと録画状態にしておく事は出来ません。
という事で、一眼レフ型のカメラは、対象から遠く離れた場所からでしか撮影が出来ないような状況の時にしか使用しないというのが多くの探偵の実情と思われます。
一部の探偵は一眼カメラの使用頻度が高い場合もありますので、全ての探偵というわけではありませんが・・・
では、探偵が使用するカメラは何かといいますと、ビデオカメラを使用します。
小型のビデオカメラがあれば、調査での撮影はほとんどこれ一台で済んでしまうと言っても過言ではなく、日中だけの調査であれば、小型のビデオカメラとバッテリーとメモリーカードの予備があれば、難なく調査が出来てしまうでしょう。
ビデオカメラは、モニターを回転させたり反転させたり出来るので、調査員の体を対象に向けずにモニターで確認しながら撮影が出来るので、撮影を気付かれる心配もあまりありません。
なんなら調査員の後方をモニターで確認しながら撮影する事も可能です。
レンズをピンホールに変えれば、カメラを向けている事すら対象に気付かれません。
望遠機能の性能も良くなっており、デジタルズームまで使えば、多少画質は粗くなりますが、かなり遠くからでも対象を判別できる程度の撮影が可能です。
さらに赤外線を使用した暗視装置付きのビデオカメラであれば、真っ暗の場所でも撮影が可能です。
しかしこれは、赤外線の照射距離が短い為に対象に近付かなければならず、あまり使えません・・・
そういう場合は専用の暗視カメラを使用して補うようになります。
という事で、探偵は撮影の大部分にビデオカメラを使用しています。
もちろん、それ以外のカメラも使用しますし、秘匿カメラも使いますが、基本はビデオカメラを使っているのです。