探偵の服や車
2021年05月3日
以前、探偵志望の若者を調査現場に同行させた事がありますが、目立たない服を着てくるようにと言ったら、真っ黒な特殊部隊のような服装で来られて、笑ってしまった事があります。
確かに、そういった服が必要な場合はあります。
雑木林の中に潜んで、ずっとカメラを抱えたまま張り込むような状況の場合は、生地が厚く、怪我をしない、軍服のような服装は適しています。
日中であれば、迷彩服の軍服も雑木林に溶け込めるので有効です。
しかしそれは、密林のような場所での場合であり、オールラウンドでの動きには適していません。
例えば、夜間に軍服を着た人が、こそこそ動いていたらどう思われるでしょうか?
日中なら尚更です。
警察の職務質問の要件に、迷彩色やカーキ色、軍服のような服装の者を対象にするというような話を聞いた事があります。
調査中に警察に呼び止められたら、調査は台無しです・・・
では、どのような服が適切なのかといいますと、日中であれば、グレーの服が適しているようです。
あまりに明るいグレーは別ですが、適度な灰色の服は、景色に溶け込むので、意外ではありますが、グレー色は中々使えます。
何故かと言いますと、グレー色は、そこら中にあふれているからです。
壁の色、道路の色、塀の色、石の色など、程度こそ違え、グレーといえます。
なので、保護色とまでは言いませんが、目立たない色の服装といえば、日中であればグレー色の服が適しているといえます。
チャコールグレーに近ければ、夜間にも通用するので、夜まで調査が長引いてもそのままで大丈夫です。
では何故、黒より灰色の服の方が、日中には適しているのかといいますと、明るい日中に、真っ黒な存在があると、逆に目立ってしまうのです。
真っ黒な景色というものは、ほとんどありませんから、そこに黒い物体があると、浮き出てしまうのです。
カラスが意外と目立つのもそのせいでしょう。
ただし、夜間においては黒が適しているので、黒い服装を着用するのは基本ですが、自然な感じの服じゃないと、怪しまれてしまいます。
なので、ミリタリー系はダメです・・・
車においては、白、黒、グレー、シルバーあたりが適当な色といえるでしょうか。
もちろん、大衆車か、販売台数の多い車種の方がいいに決まっています。
車の色は、着替えをすることは出来ませんから、夜間に備えて黒い車は適していますが、調査車両は何台も必要ですから、上記の色を揃えておくことが大事です。
間違っても奇抜な車種や、変わった色の車を調査車両にしてはいけません。
自分で尾行や張り込みをするなら、これらの事を参考にしていただければ幸いです。