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弁護士と探偵、どっちが先か?

浮気をされて、離婚を考えた時に、弁護士に相談するか、探偵に相談するか、どっちが先なのか分からないと思います。

弁護士は、法律家としては最上級の立場といえるでしょう。

司法書士、行政書士も法的な手続きをする法律家ですし、税理士等も税に関する法的な知識を有する法律家の一員と言えるかもしれません。

しかし、弁護士はそれらを全て受任出来るのです。

逆に弁護士以外は、法的な業務において制限があり、それを越えてしまったら、非弁行為(弁護士法72条)により業として、つまり報酬を得る目的として、法律相談や法的な代理人交渉等をする事は出来ません。

という事で、離婚問題の慰謝料請求について、弁護士に相談するのは間違いではありません。

しかし、ここからが問題です。

弁護士が動けるのは、確たる証拠が揃っている状態からです。

何も確たる証拠が揃っておらず、間接的な証拠、状況証拠の類しか無い場合において、それしか無ければ、それだけで訴訟をするしかありませんが、有利に進める事は、いかに弁護士といえども困難である事には変わりありません。

では、弁護士に相談した時点で、浮気の疑いしか無かったらどうなるでしょうか?

弁護士からは、弁護士お抱えの調査事務所で、証拠を揃えてから委任して下さいと言われるか、自分で探偵を見つけて、証拠を持ってきて下さいと言われる事でしょう。

離婚問題を多く扱っている弁護士はそう多くないので、それに提携している探偵も多くはありません。

何故かと言うと、離婚問題での報酬は、手間のわりにリターンが少ないのと、家庭間の民事という性質の事象の為、感情的になられる委任者が多く、あまりやりたがらない弁護士が多いという側面があり、当然の如くそういった弁護士についている探偵も少ないのが現状です。

では、浮気が原因での離婚の場合、どういう手順でいけばいいのかと言いますと、まずは探偵に不貞行為の証拠を捉えてもらいましょう。

それも数回分がベストです。

この証拠が、確たるものであれば、よほど離婚問題を専門外にしている弁護士でもなければ、そこそこの結果を出してくれる事でしょう。

このように、弁護士には調査力はあまり無いのが現実でして、弁護士に委任するには、裁判に持って行っても通用する根拠が、まずは必要という事になります。

なので、浮気が原因での離婚については、離婚時の条件などの手続きは弁護士に依頼するのは大事ですが、離婚の原因が浮気なのであれば、その浮気の事実を証拠として弁護士に提供するのが第一ですので、順番からいえば、探偵に証拠を取ってもらってから、弁護士に相談するのが賢明です。

そして探偵は、離婚問題に強い弁護士を知っているか提携しているので、やみくもに弁護士を見つけるよりも探偵に紹介してもらったほうがより有利に事を進められる事でしょう。

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