調査が不要な案件はお伝えします。
2021年03月18日
調査の相談が来たら、全ての案件において受件(依頼を受ける)してしまうのは、悪徳探偵とまではいかなくても、営利主義の探偵といえるでしょう。
相談者のお話を聞いているうちに「これは調査は不要だな」と推測できる話は一定数あります。
その一番多い業務が「盗聴器や盗撮器」の発見業務です。
次に「ストーカー案件」も多く、「浮気調査」などもごく少数ですが、調査の意味が無いと思われる案件もあります。
盗聴器については、被害妄想になっていると思われる相談者の場合、話の内容が支離滅裂だったり非現実的な内容が見られた時は、調査は不必要とみなして、説明をし、ご納得頂いております。
盗聴器を仕掛けられていると疑いを持たれる方の多くは、精神的に消耗しているか耗弱している場合が多く、通院歴があるような方もいます。
そのような方の場合、有り得ない妄想のような話が出て来るので、調査は不要と判断できます。
「ストーカー案件」についても、被害妄想や勘違いの場合もあり、話を聞くうちに、間違いなく付き纏われているという状況ではないと判断出来るケースの場合、もう少し様子を見た方がいいとすすめる事もあります。
例えば、スーパーに買い物に行くと、同じ人が買い物をしていて、付き纏われているという相談が過去にありましたが、自分がいつもそのスーパーに行くように、その対象の方もそのスーパーのただの常連でしかないという事も考えられます。
他の場所や、自宅周辺にその人が来たことはありますかと尋ねると「それは無い、スーパーでだけ見かける」というので、それだけでストーカーとはならないのが道理であり、それこそ警察だって動かないことでしょう・・・
また「浮気調査」においても、調査が終わってみれば、単なる勘違いだったというケースも多々あります。
しかし、世の中には不思議な関係を持つ、又は不可思議な行動をする人も居ますので、浮気調査の場合はやってみない事には、なんともいえないというのが探偵側の意見になります。
そして「老人からの依頼」については、とても気を付けなければいけないと感じています。
これは、探偵業界の関係者からもよく聞く話ですが、高齢になって「認知症」とみられる方からの調査の相談が入る事があるので、注意が必要です。
他社で起きたトラブルの話ですが、認知症の症状がある老人からの依頼を受け続け、そこそこの調査料金をとった探偵社が、依頼人の家族から訴えられそうになったというケースがあるようです。
確かに、言っている事に整合性がなければ、認知症を疑ってみるのは当然です。
高齢化社会ですから尚更気を付けなければいけないでしょう。
このように、相談の時点で、調査する意義がみられない案件については、当社では詳しくご説明致しております。