自分で浮気調査か、探偵に依頼するか
2021年03月15日
配偶者の浮気の有無を調査したい場合、大きく分けると、自分で調査するのと探偵事務所に頼むかの二択になると思います。
どちらが良いかは、浮気の事実があった場合のその後で、どのように対処したいかで変わります。
浮気の実態を知りたいだけであれば、リスクを覚悟して自分で調査しても良いですが、離婚調停や慰謝料請求の根拠となる証拠が欲しいのであれば、探偵事務所に依頼する方が良いでしょう。
どういう事かと言いますと、自分自身で確実な証拠をつかむ事は容易ではなく、自力で得られた証拠では証拠能力が低く、裁判で使用する証拠として認められない事が多く、また無理に証拠を押さえようとすると、配偶者にバレるリスクもあり、場合によっては違法行為になる事もあるので、浮気の有無だけを知りたいというのであれば、自分で調査をしてしまっても良いでしょう。
しかし、探偵ならば、探偵業法という法律の元に営業している業者ですから、尾行や張り込みをしてもそれは営業行為であり、違法ではありませんが、探偵業者ではない者が尾行や張り込みを継続していると違法行為とみなされる事にもなりかねません・・・
そして尾行や張り込みを合法的に調査できるという事は証拠を捉えるのに有利ですし、探偵が集めた証拠は、日時と証拠映像が映り込んだ画像入りの裁判にも使用できるレベルの報告書という形になります。
浮気をしているかどうかの疑いを晴らしたいというレベルの気持ちだったのが、浮気の事実を知った途端に、修復不能な夫婦関係になり、離婚問題に発展していくというケースは多々見られます。
その場合に、確たる証拠がなければ、調停や裁判の時に、被害者でありながら、事を有利に進める事が難しくなり、最初から探偵に頼んでおけば良かったという事になります・・・
現実に、裁判に発展した後で、弁護士からもっと証拠をとって欲しいと言われて探偵事務所に相談に来られる方がいらっしゃいますが、正直に言って、裁判沙汰になってから取れた証拠ではあまり意味をなさない場合が多く、婚姻関係が破綻した後の状況というものしてみられてしまいます。
しかし、予算の都合や、離婚は絶対にしないという考えの人、緊急に調査をしないと証拠がとれない状況下であるなど、どうしても自分で調査をする場合は気を付ける事柄があります。
スマホの中には個人の秘密が詰まっていますので、覗いてみようとすると、プライバシーの侵害やロックを解除したりしたら、不正アクセス禁止法に問われます。
また追跡アプリなどを勝手にダウンロードしたりすると、不正指令電磁的記録供用罪になり、尾行や張り込みは付きまとい行為と見られたり、勝手に他人の敷地に入れば住居侵入や建造物侵入罪になる事もあります。
自分自身で浮気調査をする場合はこれらに気を付けて行いましょう。