詐欺の手口
2021年03月13日
探偵社には、詐欺で損失を与えられた方からの相談が入ることがあります。
詐欺にも色々な手法がありますが、探偵に相談される場合は、人情に訴えた詐欺の場合が多いように当社としては見受けられます。
それはどういった形態なのかと言いますと、仕事の関係で困窮しているが、種銭さえあれば復活出来るような事を言って、さらに儲けが出たらそれなりに上乗せした返金をすると言いながら、涙ながらの芝居をうって、金を出させるというものが多い傾向があります。
こういった手口の場合は、自分に対して、凄く親身な間柄になる事を最優先していくようです。
そしてこれだけ懇意にしている関係の人物なら、助けてやりたいと思ってしまうような環境にもっていくのです。
ここまで持っていくには、それ相応の期間が必要となるのですが、互いの利害関係を作って、信用させるには、それなりの期間が必要なので、詐欺師にとっては、後の利益を得る為の必要な期間なのだと思われます。
ある案件では、車の中古車の売買において、種銭が必要と言われ、それまでのお互いの信頼関係を考慮し、五百万円もの大金を詐欺師に預けてしまったようなのです。
詳しく話を聞くと、それまでには、涙を流しながらの感謝の気持ちを表したり、脈絡もなく自分の過去の困難な人生描写を話してきたりして、同情をひく行為をしてきたと思われると言うのです。
これが、詐欺師の常とう手段と言ってもいい行為です。
詐欺師とまでは言いませんが、毎日、毎週家に届く飲料などの営業も、聞いても居ないのに自分の身の上話をして、同情してもらうという営業手法をとっている所があるのは間違いありません。
ただ単に、健康にもなるので、それを購入するのはどちら側にとっても、別に問題はないでしょう。
乳製品などの訪問販売に多く見受けられる事ですが、カルシュウム不足や腸内環境の改善となるのであれば、別に大袈裟な営業活動をしたとしても、被害者は居ないと言ってもいいでしょう。
しかしそれが、自分自身の利益の為だけのものであり、相手に対しては不利益になるだけの行為だとしたら話は別です。
ここでどういった被害の回避方があるかと言いますと、これまでになんら関係性の無い人間が、突如として接触してきて、自分に対して高揚するような事ばかり言って、気分を良くしてくれたり、逆にそいつが自分の不遇な境遇を聞いても居ないのに話してきたら、それは詐欺の伏線だと思ってみていいでしょう。
自分の身の上話を話すのが好きな人は居ますが、話して終わりであればいいのですが、その後に金の話が出てきたら、それは疑いを持って聞いた方がいいでしょう。
「人を見たら泥棒と思え」ということわざは、こういった事で騙されないようにしなさいという教訓だと思います・・・