盗聴器とおしゃべり知人
2021年03月3日
自分の秘密の事柄が他人に漏れているとなれば、盗聴器が仕掛けられていると思う事もあるでしょう。
実際に仕掛けられている場合もあるので、調査してみるのも大事ですが、盗聴器の発見率は2割以下と言われており、秘密の漏洩や個人情報の漏洩は他に素因がある事も考慮すべきです。
どこをどう探しても、盗聴器が出てこない場合は、肉親を含めた知人全員に対して、誰と誰に自分の秘密の情報を話したかを思い起こしてみると、そこから話が漏れていたという事は多々あります。
この世には秘密を守れない人が大勢います。
また「この話は秘密だよ」とか「あなたにだけ言う」とか言われると、余計に誰かに話したくなる気持ちになる人も相当数存在します。
最初に秘密だと言って話した相手が、そのまま秘密にしていてくれれば、そこで終わりですが、その人が次の人に「これはここだけの話にしてね」と秘密を漏らすと、次から次へと「ここだけの話」が出来上がってしまい、大勢の人に知れ渡ってしまう事があります・・・
親や兄弟、親しい親類や親友と呼べる友達ですら、秘密の漏洩者になりかねないので、本当に秘密にしたい事は誰にも言わないか、全くの第三者であるカウンセラーのような人に話すべきです。
盗聴器が出てこずに、情報の漏洩元を知りたければ、自分の秘密を話した人を疑ってみましょう。
意外と、実は話しちゃったという結果になる事が多いものです。
以前、会社の内情が外に漏れていて、会社の出入り業者を疑い、社内事務室の盗聴器発見業務の依頼を受けた事があります。
この時もどこをどう探しても、見つからず、最後に、疑いのある出入り業者と接触したことのある、又は今でも接する事がある社員は誰で何人いるのかと聞くと、少数精鋭の会社なので、一人だというのです。
では、その一人に叱らないからと最初にことわりを入れてから、出入り業者に会社の事を話したかどうか問うてみてみるといいでしょうとアドバイスをして業務終了とした所、数日後に、やはり話の出所は、その社員の一人だった事が判明しました。
探偵が来て、あれこれ器材を持ち出して、盗聴器発見業務をしているとなれば、大事になってしまったと思ったのでしょう。
話してないと嘘をついて、後からバレたらその方がダメージが大きくなると感じ、白状したとのこと・・・
会社としても、特に企業秘密として扱うような事柄でもなかったし、そういう教育もしてこなかったので、社外秘というものがあるから言動には注意するようにと告げ、一見落着となったそうです。
会社であれば、業務命令として、守秘義務を命じる事が出来ますが、個人間の場合はそこまで強制出来ませんので、前述したように、親しい間柄でも自分の秘密は言わないほうが無難です・・・