調査用器材や調査車両
2021年02月19日
長年、探偵をしていると、他の探偵社とのタッグを組む事があり、他の探偵事務所とは、考え方や方針の違いがある事に気付かされます。
中でも使用器材や調査車両の選別は、探偵社によって違うもんだなぁと考えさせられました。
器材については、当社では最先端の器材を使用して、より良い証拠画像を取得しようとしていますが、別の探偵社では、ビデオカメラ一台を駆使して全て撮影するという方針の所もあるようです。
確かに、ビデオカメラが一台あれば、相当な証拠画像を得られます。
しかし、ビデオカメラだけでは撮影出来ない環境の調査現場もありますので、そういった状況の中では撮影不可となり、撮りたい画像をみすみす逃すという事になってしまいます。
そうならない為に、当社では秘匿カメラも用意するようにしています。
市販の秘匿カメラや偽装カメラも使えますが、ビデオカメラの画質には適いませんので、当社では手提げバッグに穴を開けてピンホールレンズをそこに差し込んで、対象に向けて撮影するのを基本としています。
もちろん、そんな必要のない環境であれば、普通にビデオカメラを持って撮影するのは言うまでもありません。
ブラリと下げた手の中に、小型のビデオカメラを持ち、さりげなく撮影していれば、そこそこの映像は撮れるのですが、今の時代、ビデオカメラを持って撮影しながら歩いているのを見られたら、怪しまれて、下手したら通報される事も考えられます。駅の構内や電車内だったら尚更で、そんな目にあったら調査が台無しになってしまいます。
また、調査車両についても、探偵社によって使用する車両のタイプが異なる事を知りました。
当社では、トランクルームが車内と別になるセダンタイプは不向きと考え、ワゴンタイプやSUVを使用するようにしています。
さらに軽のワンボックスバンもかなり有効な調査車両になります。
まず、セダンタイプのトランクに器材を積んだ場合、それを取り出すのには車外に出なければなりません。その動作で、調査に支障をきたす事が考えられます。
なので、セダンタイプの車両を使用している探偵さんと大昔に調査した時はとてもやり辛かったです。
トランクと車内が一体型の車であれば、車内での移動で荷物の取り出しが可能となります。
また、トランクルームに身体を潜めて、撮影する事も可能であり、いい所尽くしです。
軽のワンボックスバンの良さは、造りがショボい所です。高級な車になればなるほど、内装や装備が豪華になっていきます。
しかし、探偵には全く必要としない、逆に邪魔な装備になる事が多く、車内の天井が鉄板むき出しの部分があるような、バンタイプの車両はとても使い勝手が良いのです。
例えば、パワーウィンドウは今や標準装備かもしれませんが、エンジンを切った状態でキーをいじらずに手回しで窓の開閉が出来るのは探偵にとってとても助かります。
鉄板むき出しなら、黒い大き目の布を用意しておけば、鉄板部分に磁石で押さえて、即席のカーテンが付けられます。
磁石を外せばすぐに元通りです。
その他にも小回りが利くとか、そこら中を同じような車両が走っているので目立たないとか、その他にも利便性は多数あります。
知人にもっと良い車使ったら?と言われた事がありますが、素人にはこの良さは分からないのでしょう。
ワゴン、SUV、軽バンと使い分けておりますが、高速道を走る可能性が無ければ、ほとんどの場合軽バンを使用している状況です。