浮気の決定的証拠が薄い場合
2021年02月7日
予算の都合や、浮気調査の対象者の動きによって、現時点ではまだ決定的とは言えない証拠しか取得出来ていないという場合があります。
この状態で、浮気をしている配偶者やその浮気相手に詰め寄ってしまっても、適当な言い訳をされてしまいますので、現在取得出来ている証拠が何なのかを全て明かすのは得策ではありません。
もちろん、調査を継続して確たる証拠が得られてから、相手と対峙するのが一番なのですが、それが困難な場合は、心理戦に持ち込むという方策もあります。
全く何も証拠が無いという場合では中々難しい戦法ですが、そういった場合でも相手によっては通用する可能性はありますが、あまりお勧めはしません。
多少なりとも物的証拠の一端がある場合に有効とされます。
その方法とは、実際に取得出来た証拠写真等をファイル等に整理し、さらに離婚や慰謝料等についての定義集のような書面も含めて、ファイルの厚みをある程度増量して、証拠となる資料が多いように見せかけます。
この事前準備をしてから、配偶者やその浮気相手と対峙し、相手から、浮気の事実を認めさせる心理戦に持ち込むのです。
場所は、軟禁された等と言われないように、自分の自宅や相手の家に押し掛けるのはダメで、公的な場所や、第三者が周りにいるような場所や会議室のような場所を使用し、店の出入り口側や会議室だったらドア側に相手を座らせて、自由に出ていけるという状況を作るのが望ましいでしょう。さらにそれを撮影しておくと尚良いです。
また自分側の人間を多人数にしないように、相手側と同程度、相手が配偶者とその浮気相手だったら、こちらも自分ともう一人、依頼した探偵さんでもいいでしょうし、この後に作成する事になる公正証書の代書を依頼する行政書士さん等でもいいでしょう。
もちろん、親類や知人友人でも構いませんが、面白がって何人も連れてくるのは、相手側に威圧的な行為と捉えられる事もあるのでやめておいた方が得策です。
威力を見せつけられて、無理やり認めさせられた等と後から言い出されるような事もあるからです。
で、ここからなのですが、少ない証拠とはいえ、証拠があるのは間違いありません。
その証拠の一部を、配偶者とその浮気相手に見せるのです。紛れもなく二人が映っている画像を見て、相手側は「やられた」と思う事でしょう。
もはや全て知られている、もはやこれまでと、この時点で降参する場合もあります。しかし、ある程度不貞行為の定義などの知識がある相手だった場合、その程度の証拠では不貞行為とは言えないだろうと言い出すかもしれません。
そう言い出される前に、こちらから「この証拠画像は全体の一部であり、この案件の裁判資料にも使える調査報告書の中には、もう見たくもない二人の画像が収まっている。だからここで二人に見せるつもりもないし、裁判で争う事になったら法律家立会いの元で公表するつもりだ。この証拠は二人が不貞行為をしていた完全なる証拠であり、誰が見ても疑う余地は無い。」と言って畳みかけ、反論の余地がないような状況にもっていくのです。
探偵を使用しているという事実、二人が一緒の所の画像も提示された、さらに目の前にある厚めのファイルにはもっと証拠が揃っていると言われた。ここまで追い詰められて、さらに白を切る猛者は中々居ないでしょう・・・
もちろん、100%居ないとは言い切れませんので、この戦法は一つの賭けでしかありません。さらに決定的な証拠があるに越したことはないのですが、どうしても調査の継続が無理という場合に使える一つの手です。
やるかやらないかは、自分自身の自己責任になります。