探偵への勘違い
2026年03月25日
フィクションの世界の探偵が世の中にあふれている為に、現実の探偵の実情が理解できていない人が多々みられます。
探偵事務所に相談し、依頼しようとしていくる人にすら一定数みられるのですから、社会全体には相当存在しているのではないかと思います。
探偵ではない分野でも考えてみましょう。
例えば、警察もののドラマなんかで考えれば、あっという間に理解できるのではないでしょうか?
今でこそ、刑事が常にホルスターに拳銃を装備し、凶悪犯と撃ち合いになるなんてシーンは無くなりましたが、少し前までは、それが刑事の活動として当たり前のように放送されていました。
本物の刑事さんは、普段は拳銃など持たずに、地道に捜査しているのであって、よほどの現場に出向く時でなければ、拳銃を装備して現場に行く事は無いそうです。
まして、犯罪組織と撃ち合いになるなんてことはまず日本ではあり得ない事とのこと・・・
あぶない刑事を見て、刑事に憧れて警察官になった人達は、現実を知った時に、どんな気持ちになったのか気になります。
というか、現実の警察組織がどんなものかも理解せずに、警察官になろうとした時点で警察官失格といえますが・・・
このように、探偵とは別の例えを出してみましたが、フィクションと現実の違いというのは多くあるものであり、それはエンターテイメントとして楽しむものであって、憧れて自分もやってみようと思うようなものではありません。
探偵も全く同じです。
フィクションの世界の探偵は、事件が起きた時に警察と協力して謎解きをしながら事件を解決するなんてのが一般的ですね。
あとは、スパイ映画さながらのアクションや潜入工作などを駆使して、悪の組織と戦うなんてのもよく見かけます。
しかし、現実の探偵は、素行調査がメインであり、その中でも浮気調査がほとんどで、9割近くは浮気調査だと言ってもいいでしょう。
その他は人探しや盗聴・盗撮器発見業務などが少々ある位で、警察と関わる事などまずありません。
これらの業務は、やる気になれば誰でも出来る事であり、プロの探偵がスムーズにこなせるのは、長年の実務により身に付いた技術があるからです。
今でこそ、昔のスパイ映画に出てきたような撮影機器や発見器などを使用する事もありますが、現代では特別な事ではなく、一般人でも手に入れようとすれば入る機械です。
だいぶ前ですが、依頼人が経営する会社の従業員の不正を暴く調査を依頼された事がありますが、従業員に貸与している車を特殊な器具でドアを開けてくれというので、そんな違法な器具は持っていないと言うと、探偵なら車でも家のドアでもカギ無しで開けられる器具を持っているんじゃないの?と言われ「あぁこの人もフィクションの世界と現実がごちゃまぜになっている・・・」と思った経験があります。
また、人探しの依頼においても、何の手掛かりも残さずに失踪した人を探してほしいとよく言われますが、免許も無い、車も無い、クレカも無い、キャッシュカードも無い、携帯電話も無い、銀行口座も無い、住民票の移動も無い、友人知人が誰なのかも分からない、無職で仕事の関係者も居ない、ありとあらゆる情報が無いのに、探偵なら探せるだろうと言ってくる依頼人の方がいますが、まず無理です。
世捨て人になって、姿をくらました人は、身分が分からなくても匿ってくれるような所で生きているので、そういう場所を虱潰しに探していくという、いわゆるローラー作戦しかなく、やってみて運よく早めに見つかればいいですが、そんなに上手くいくはずがなく、莫大な調査料金になってしまうのがオチであり、なおかつ見つからないという結果も可能性としては大きいので、やる価値がありません。
これを説明した事は何度もありますので、探偵であれば、特殊な技術とルートで、世捨て人さえ見つけられると思っている人が多数存在しているのでしょう。
探偵はあまり実態を知られないように活動しているので、現実の探偵がどんなかを理解出来ないのは仕方がないのかもしれませんが、テレビや漫画の探偵を見て、勘違いしないようにしましょう。











