不倫をされても冷静でないと自分が加害者に

2023年11月23日

かなり前の相談でしたが、老婆とその取り巻き二人の三人で当社に浮気調査の相談に来られた時の話です。
老婆の息子が、嫁に浮気をされ、嫁を殴ってしまい、110番され、傷害事件として被害届を出されてしまい、嫁の浮気が無かった事のようになってしまったという状況を話されました。
浮気した嫁が悪いのに、なぜ息子が悪者にされてしまうのか、納得がいかないというのです。
結論から言えば、警察は各家庭の浮気のような民事の話には介入しません。
警察は刑事事件を担当する機関ですので、民事不介入となるからです。
さらに、法律からいえば、民事だろうが、刑事事件だろうが、実力行使をして解決しようとする事は一般の民間人には許されない事です。
まして、法律には自力救済の禁止が謳われていますのでなおさらです。
なので、いくら夫婦関係や家族を壊されたからといって、暴力やその他の実力行使によって解決しようとするのは逆に違法行為となります。
上記のケースでは、嫁さんがこのような事実を知ってか知らずか、暴力を振るわれた事を優位に利用し、自分の立場を逆転させました。
元々、離婚する気満々だったような振る舞いだったようですし、もしかしたらわざと暴力を振るわせるように仕向けていたのかもしれません。
となると、相談者の息子は嫁の術中にはまってしまった可能性も考えられます。
このように、どれだけ理不尽な目に遭わされたとしても、冷静さを保ち、法に基づく対応をしないと、自分が無法者として立場を危うくされてしまう事になります。
話は戻りますが、浮気をした嫁さんは、無条件で離婚を許し、不貞行為については問わないとするなら、被害届は撤回すると主張しており、それをどうにか出来ないかというのが老婆の要望でした。
しかし、前述したように、刑事事件の容疑者になってしまっている息子さんのした行為については、無かった事には出来ないので、これからどんな調査をしようと、息子さんの置かれた立場はどうにもならないと伝えました。
ここから先は法律家の分野になるので、弁護士にでも相談してくださいとも言いました。
すると、ヤケクソにでもなったのか、あなたも男だから嫁に裏切られるかもしれないねと八つ当たりのような言動をしてきました。
あぁなるほどと思いました。
いい歳をした息子の事で介入してくる年寄りの母親であり、品性のかけらもない言動をする老婆、この女から生まれた息子では、世の中の理など知る由もないだろうなと・・・
話にならないので、即刻お引き取り願いましたが、これ以降、くだらない相談は直に面談せず、電話相談でお断りする事にしています。