悪徳探偵の見分け方その3
2023年09月22日
前回までは調査契約に至るまでの悪徳探偵の手口を紹介しました。
今回は、契約した後、実際に調査に入った時にどのような悪事を働き、依頼人様に不利益な事をするのかという事をお伝えします。
細かく言えば多種多様なものがありますが、行動調査関連においては、現実には調査をしていないというものが挙げられます。
契約の内容によっても変わってきますが、探偵に全て任せてしまうという契約だった場合に多く見られます。
調査の日時から調査時間まで全てを探偵に任せてしまうという契約においては、依頼人からすれば、何がどう進んでいるのか全く分からない状態が続きます。
そしてそれが当たり前という契約なので、悪徳探偵も大手を振って適当にあしらっていればいいという事になります。
ある程度の期間が過ぎれば、その後どうなったかという問い合わせを依頼人は探偵にするのは当然ですが、これが早い時期であれば、まだ着手していないと言われるでしょうし、ある程度の期間が過ぎていれば、まだ証拠が得られていないと答えられ、どんどんと調査を伸び伸びにされ、最後は、契約した料金内の調査は終了したので、継続するなら追加の料金が必要と言われます。
なのでお任せコースのような契約はなるべくしないほうが良いでしょう。
別の契約内容におきましては、調査日数や日時、調査時間を依頼人様が指定し、その要望に沿って調査をするというものがあります。
しかし、調査現場がどのようになっているかを確認できるケースは少なく、ましてや尾行して移動し続けるような場合は、調査の邪魔になるので、基本的には探偵任せとなります。
なので、指定した日に探偵が本当に調査をしていたかどうかは依頼人には分からない場合が多く、悪徳探偵は調査したふりをして、浮気調査等の場合、何も無かったという報告をして終わりとする事があります。
このように、調査をしていないにもかかわらず、調査をしたように見せかけて料金だけ取るという手法を使う悪徳探偵は昔から存在していました。
探偵業法が施行されてからは、だいぶ減ったとは思いますが、まだ少なからず存在しているでしょうから気を付けましょう。
上記のような手抜き調査というか、調査自体していないという詐欺ともいえる被害に遭わない為には、調査報告書を画像付き、それも日時が入った画像で提示してもらうのが大事です。
浮気調査の場合、浮気していなかったら浮気の証拠は出ません。
しかし、浮気してなかったので撮影しませんでしたという悪徳探偵の言い分をそのまま聞いてしまうと、嘘を付かれてるかどうか確認が出来ません。
なので、優良な探偵は浮気していようがしていまいが、調査対象者の動きを定期的に撮影し、建造物に入ってそのままであれば、その建造物を一時間置き程度に撮影し、調査を継続している事を依頼人に証明できるようにします。
これを契約時に確認し、対象者に動きが無くとも定点撮影までしてくれるのかと問うてみると良いでしょう。
ここで嫌そうな顔をしたり、そんな事は必要ないという意味合いの事を言い出す探偵だったら別の探偵にした方が良いでしょう。
なぜなら普通の探偵であれば、依頼人に言われなくてもする業務だからです。