悪徳探偵の見分け方その2
2023年09月20日
前回の悪徳探偵の見分け方では電話相談時の料金の問い合わせについてお話しました。
今回は、そこからさらに先に進んだものをお伝えしようと思います。
警戒心の強いお客様であれば、執拗に料金を言わない探偵に対して疑心暗鬼になり、そこから先へは進まないのですが、トラブルによって切羽詰まった心理状態の方は、悪徳探偵の言葉巧みな営業によって騙されてしまう事があります。
前回にも紹介しましたたが、悪徳探偵が料金を言わないのは、とにかく面談に持ち込もうとする必要があるからです。
なぜ面談に持ち込もうとするのかと言いますと、依頼人側の心理としましては、わざわざ自分のトラブルの相談に出向いて来てくれたという気持ちを持たせるという事が挙げられます。
さらに、電話では会話だけですが、面談すれば身なりのきちんとした者が親身になって困りごとを聞いてくれてるという感謝の気持ちも与えられます。
そしてある程度の時間を要して相談者からトラブルの全容を聞き出した後に、さらにそのトラブルが悪化するような危機感を与えるような事を話し、さらに今すぐに対処しないともっともっと状況は悪化すると感じる内容の事を伝えます。
こうなると病院のセカンドオピニオンではありませんが、他の探偵にもあたってみようかという心理は無くなり、どんどんと悪徳探偵の言いなりになっていきます。
本来であれば、極端に言えば一日、そうでなくても二、三日で終わるような調査、又は一人でも出来るような調査であっても数人の調査員が必要で、長期に及ぶだとか、素人では分からない探偵業務をいいことに、どんどんと高額な料金にならざるを得ない話をしていきます。
さんざんと、調査を急がないと取り返しが付かないような事を言って恐怖感を煽り、本来必要の無い調査環境を作り出し、最後の最後で超が付く高額な料金を提示するのです・・・
ここまでくると、気の弱い人はそのまま言いなりに契約にまでいってしまう事でしょう。
しかし、相談者にも予算というものがあり、払えないような高額な見積もりを提示されても、金額を見たらあきらめてしまうでしょう。
ここからが悪徳探偵が悪徳といわれる所です。
悪徳探偵は、消費者金融、いわゆるサラ金業者と結託している所があり、支払いが無理そうな相談者の場合、サラ金業者を紹介してまで契約をせまる事があります。
浮気調査の場合、調査が完結し、浮気の証拠が手に入れば、高額な慰謝料をとれる事が現実にありますが、全ての案件でそうなるわけではありません。
しかし、間違いなく慰謝料を取れるという事を言い、借金をしてでも元は取れるというような嘘を言って、借金させてまで調査契約をさせてしまおうとします。
これが悪徳探偵の手口です。
続く