配偶者の家出や突然の別居のご相談は
2023年09月6日
配偶者、主に奥様が家出や突然に別居に踏み切り、所在が分からなくなったので探してほしいという旦那さんからの相談が入る事があります。
この言葉を単純に聞き入れる事は探偵には出来ません。
なぜなら、DV(ドメスティックバイオレンス)の場合があるからです。
夫からDVを受け、配偶者及び子供が夫の知らぬ場所へ避難している場合、探偵は避難場所を調べる事は違法行為となります。
なので、常識的に考えれば誰でも分かる事ですが、暴力やその他の加害行為をしている犯罪者から逃れている方の所在を探し出し、加害者へその場所の情報を提供するという行為は、法律以前の問題であり、通常において引き受ける事はしないのが真っ当な人間の感性だといえるでしょう。
ですから、妻と子供が失踪したので探してほしいと単純に言われて、はいそれでは探してみましょうと簡単に引き受けてしまう探偵は悪徳探偵です。
法もモラルも関係なく、営利目的であればなんでも引き受ける探偵は少なからず存在します。
先日も、同業他社から、盗聴や盗撮器の発見業務を外注出来るか?という問い合わせがありました。
話を聞いていくと、依頼人は精神疾患を持っている方だとのこと。
探偵を長く営業していれば、精神病の方からの盗聴相談は何度も入っているはずであり、調査したところで盗聴器が出てこない事など分かっているはずです。
それを自分で行わず、さらには精神病患者と断定している依頼に対して外注に出そうとしているところにとても違和感を覚えましたので、お断りしたのと同時に、電磁波調査という詐欺行為で精神病患者から大金をせしめて逮捕された探偵もいるので、気を付けた方が良いですよと注意しておきました。
こんな探偵はおそらくはDVによる避難場所の捜索依頼も平気で受けてしまう事でしょう。
もし、自分がDV加害者で配偶者が逃げているという現実を知りながら、探偵に所在調査を依頼したいのであれば、数撃てば当たるので、虱潰しに探偵社に相談してみると良いでしょう。
探偵を巻き込んだ刑事事件にしたければの話ですが・・・
ただ、DVは間違いなく無い、多少のモラハラ程度はあったかもしれないが、意味が分からないうちに妻に出ていかれてしまったという相談も入ります。
これが嘘か本当か見抜く事は中々難しいといえるでしょう。
本当だった場合は、DVでは無いにしても、自分が配偶者から嫌がられている事は間違いないのですから、所在を突き止めた所で、何か改善される事は可能性としては少ないと第三者的には思います。
配偶者が離婚を考えているのであれば、近いうちに何らかの方法で接触してくるのは間違いありませんので、探偵に依頼するのはお金の無駄というものです。